大義名分(テウィミョンブン:대의명분)
人として守るべき重大な義理と、正しい名分(理由)。
大院君(テウォングン:대원군)
王位を継承する嫡子孫(直系の孫)もない場合、傍系から王位継承者を選んだが、その新王の生父をこう呼んだ。君号の一つ。韓国でも一般的には日本でもよく知られている興宣大院君(フンソンテウォングン:흥선대원군)イ・ハウン(이하응)で、生前に大院君になったのもかれだけであり、最後の大院君であった。
大監(テガム:대감)
正二品以上の呼称。役職や氏名につけて呼んだ。
臺諫 (テガン:대간)
官僚を監察弾劾する臺官(テグァン:대관)と王に諫言を行う諫官(カングァン:간관)を合わせて呼ぶ。つまりは司憲府(サホンブ:사헌부) と 司諫院(サガンウォン:사간원)
大君(テグン:대군)
正宮(チョングン:정궁)から生まれた嫡室の王子。正宮とは正室のこと。側室の男子の場合は君と呼ばれる。
大司諫(テサグァン:대사간)
司諫院(サガンウォン:사간원)の長官。正三品。王への諫言を行う役職。そのため実直で有識な者が選ばれた。
大司憲(テサホン:대사헌)
司憲府の長官。従二品。百官を監察して規律を確立するなどの業務を受け持った。
対食/對食(テシク:대식)
同性愛を意味する隠語。本来は女官らが時々家族や知り合いを宮廷中に呼び入れて、共に食事をするする制度をいう。最も有名なのが世宗代の二番目に迎えた世子嬪ポン氏によるもの。のちの文宗が女の喜びを与えなかったことが原因。
太子(テジャ:태자) → 王世子(ワンセジャ:왕세자) 皇太子(ファンテジャ:황태자」
大殿(テジョン:대전)
王が居住する場所および宮殿を指す総称。または王自体を指すこともある。その場合は大殿媽媽(テジョンママ:대전마마)と呼ぶ。
大學(テハク:대학)
儒教(ユギョ:유교)の四書(サソ:사서)のうちの一書で、孔子(コンジャ:공자)の正当な教えまとめたもの。
大妃(テビ:대비)
先王の王妃を意味する。
大行大王(テヘン テワン:대행 대왕)
亡くなって間もない王。廟号が決まってない期間はこのように呼んだ。
大明律(テミョンリュル:대명률)
中国明王朝の基本的な刑法典。朝鮮王朝もこれに倣った。
代理聴政/代理聽政(テリチョンジョン:대리청정)
王の裁可を受けて代理で政治を行うこと。通常、王世子か王世孫が行った。このとき王を大朝(テジョ:대조)代理を小朝(ソジョ:소조)といった。
待令尚宮(テリョンサングン:대령상궁)
王の側に仕えている尚宮。支持を受け細々と働く。
待令熟手(テリョンスクス:대령숙수)
宮中の男調理士を称する言葉。 待令というのは王命を待つという意で、熟手は料理人という意。祭りや宴会などの料理を担当した。吏曹(イジョ이조)の司饔院(サオンウォン: 사옹원)に所属していた。世襲により代々職責を受け継いでいた。
大王大妃(テワンテビ:대왕대비)
前王の王妃。元王の母が大妃であり、大王大妃は祖母となるため、三代の王に使えたこととなる。王室の年長者として最高の敬意が払われる。