韓国時代劇歴史ドラマ事典 と

騰録類抄(トゥンノンユチョ:등록유초)
奎章閣(キュジャンガク:규장각)に現存する本。(29巻中10巻のみ現存)
ドラマトンイでは「国境の兵の配置記録書」とあったが、実際には国境とは全く関係がなく、備辺司(ピビョンサ)によりあらゆる内容でまとめられた騰録(記録)である。

独対(トクテ:독대)
王に対峙して臣下がひとりで政治的意見を上申すること。

特別尚宮(トゥクピョルサングン:특별상궁)承恩尚宮(スンウンサングン:승은상궁)

都承旨(トスンジ:도승지)
承政院(スンジョンウォン:승정원)の筆頭承旨で王命を出納する。正三品。現代でいう主席秘書官。

図画署(トファソ:도화서)
礼曹(イェジョ:예조)に属し、宮中で必要な絵または記録としての絵を描く部署。従6品。

道袍(トポ:도포)
ソンビ(儒者)が通常着ていた衣服。日常は白で、慶事には青を着用した。

トリョンニム(도련님)
坊ちゃんの意で使われる。召使が若君に対していうことが多い。現代では結婚してない義弟に対しても使う。

通気(トンギ:통기)
宮中用語でオナラのこと。

東國通鑑(トングクトンガム:동국통감)
北宋の司馬光が1065年~1084年に編纂した資治通鑑(チャジトンガム:자치통감)のような史書が朝鮮半島になかったため、第7代世祖の命により編纂を開始した編年体の史書(サソ:사서)
イ・シエの乱のため一時中断したが、第9代成宗の王命により1485年(成宗 16年)から徐居正(ソ・ゴジョン 서거정 )らによって編纂が再開された。
資料の少ない檀君から三国より前を外紀とした。新羅・百済・高句麗については優劣をつけず対等に表記している。

東宮(トングン:동궁)
≒春宮(チュングン:춘궁」 王世子のこと。王世子がいない場合には王世孫にも使用する。

東闕(トングォル:동궐)
昌徳宮のこと。

冬至使(トンジサ:동지사)
明や清に派遣された定期使節団。通常は250人程度だったが500人になることもあった。冬至前後に出発し、年明け前には到着。40~60日間滞在後、2月には離れ、3・4月には戻って来た。

洞燭(トンチョク:통촉)
目上の者が目下の者の気持ちを推察すること。
王に対して「トンチョカヨジュシオプソッソ:통촉하여 주시 옵소서:ご推察ください」と、懇願するときなどと使用する。

敦寧府(トンニョンブ:돈령부)
正一品衙門で王の親族と外戚のための官府。王室の親戚で宗姓9親等、異姓6親等、王妃の同姓8親等、異姓5親等、世子嬪の同姓6親等、異姓3親等が範囲。相互の親善を図るための事務を処理するために設置した。