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韓国時代劇歴史ドラマ事典 ま

マニム(:마님)
単独では奥様の意。
男であっても、大監(テガム)などには使用した。(テガムマニム:대감마님)(ヨンガムマニム:영감마님)

マノラ(마노라)
元々は王や王后を呼ぶ際の最上級の称号。奴婢が主人を呼ぶときにも使用した。本来、世子妃はマノラと呼ばれる。近代ではマヌラ(마누라)に変化して妻のみを指す言葉となった。

媽媽(ママ:마마) 
王とその家族の称号。「様」と訳すと無難。
ドラマでは『王さま:サンガムママ(상감마마)』『大妃さま:テビママ(대비 마마)』『中殿さま:チュンジョンママ(중전 마마)』というが、実際には「ママ」とだけ呼んだようだ。尊称+呼称という使い方は三人称の場合に使用し、本人を呼ぶ二人称のときにはしなかった。

媽媽は基本的に最高尊称であるため、世子でない王子や姫(公主・翁主)には使用しなかったとされる。ただし、朝鮮高貴には使用したとの説もある。

意外だが「天然痘」にも同じ単語を使用する。

ママニム(마마님)
極尊称の「媽媽:ママ:마마」に一般化された尊称の「様:ニム: 님」を付け加えて(ママニム:마마님)という称号ができた。これは宮中では主に尚宮にだけ通用した呼称である。「尚宮ママ様: 상궁마마님」
宮中外では「マニム:마님」と変形されて両班(ヤンバン)に男女を問わず尊称したし(大監様:テガンマニム대감마님,母屋の奥様:アンバンマニム:안방마님,ご主人様:チュインマニム:주인마님)
一般的に「ママニム」”は女に使われて,両班(ヤンバン),王族に使えば不敬罪で処罰を受けた。

靺鞨(マルカル:말갈)
6〜7世紀頃、韓半島北部と満州東北部地域に居住した種族。 7部族あったとも言われているが、未だに謎が多い。民族的には混在していたとも言われる。紀元1世紀チュモンの時代にも存在したのではないかとも言われている。
渤海に吸収され、後年、代表的な種族黒水靺鞨(フクスマルカル:흑수말갈)が女真族となった。

罔極(マングク:망극)
「マングカオムニダ:망극하옵니다」「罔極之痛」という言葉が元。罔極とは直訳すると「極まり無い」という意。王の恩恵があまり大きくて、お返しする方法がないという意。恐れ入ります。反省のときも感謝のときも、どちらのときも使用する。

網巾(マンゴン:망건)
結婚して一人前の大人になった男性が、髪の毛を巻き上げて流れないように頭にまく網のような物。黒いメッシュのもの。通常馬の尾の毛で作る。

万歳(マンセー:만세) 
「皇帝陛下万歳:ファンジェペハマンセ:황제폐하만세」というように、皇帝の御世の長きことを祈って、ハレの日に両手を挙げて叫ぶ。中国の王朝の諸侯国でないときには使用しているが、ほとんどの時期は千歳(チョンセ:천세)を使用した。(3度唱えるオリジナルの三呼萬歳は、中国漢の武帝時代の法事の際に民が三唱したことに由来している)

万百姓(マンベクソン:만백성)
国中のすべての民