貞聖王后 (チョンソンワンフ)徐氏(ソシ)は手がきれいだったために延礽君(ヨニングン)に疎まれた? トンイ第56話解説(あらすじ含む)
2014/04/10
[ad#300-250]ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ(同伊:동이)の第56話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。
今までは時間がゆっくり進んでいましたが、急に2年ほど飛んでしまいました。
このあたりはドラマを見ているだけではわからないのですが、仁元王后(イノンワンフ/イヌォンワンフ:인원왕후)が入宮したのは1702年で、延礽君(ヨニングン:연잉군)昑(クム:금)が婚姻したのは1704年なのです。
さて、クムは敵対勢力の策略がらみで中殿(チュンジョン:중전)から婚姻を命ぜられました。
今回はその相手となった貞聖王后 (チョンソンワンフ)のお話です。
BS放送時の記事はこちら↓
貞聖王后 (チョンソンワンフ)徐氏(ソシ)は手がきれいだったために延礽君(ヨニングン)に疎まれた?
今回登場しクムと婚姻したのが後の貞聖王后 (チョンソンワンフ:정성왕후)達城徐氏(タルソンソシ:달성서씨)です。
彼女には少々残念なエピソードが有ります。
初夜のこと、クムが彼女の手を見て、『なぜこのようにきれいなのか?』と尋ねます。すると、ソ氏は幸いにも苦労をすること無く、水に手を埋める(水仕事する)ことがなかったからだと答えます。
それを聞いたクムは自身の母・淑嬪崔氏(スクビンチェシ:숙빈최씨)を見下したのだと思い、以後彼女を愛しませんでした。
けれどこれは外史です。淑嬪崔氏は宮廷の下働きムスリ出身と言われていますが、実際には針房(チムパン:침방)内人です。このエピソードは淑嬪崔氏がいわゆる水汲み女だったということに掛けているため、その前提が覆ると成立しません。
このエピソードの出典が定かではないのですが、ソ氏は実子を生むことが無かったこともあり、愛されなかったということを揶揄するために、こういったエピソードができたとも考えられます。
実際の貞聖王后は?
実際にはイ・サンの父・思悼世子(サドセジャ:사도세자)を実子のように可愛がり、善良で寛容な性格の持ち主だったと伝えられています。
彼女は朝鮮の歴代大樋の中で最も長い在位記録を持っています。1724年から1757年までの33年間です。逆に言うと夫があまりにも長生きしたために、大妃(テビ:대비)になることができずに亡くなったのです。
英祖(ヨンジョ:영조)は彼女の隣の墓に入るべく墓を整備したものの、イ・サンが継妃の貞純王后(チョンスンワンフ:정순왕후)を慮ったために、結局は隣に眠ることはありませんでした。
けれど、隣に永眠しようとしていたことからも、この夫婦がエピソードのような疎遠な関係ではなかったことが分かります。
【参考】 韓国歴史年表トンイ編 ・・・ 粛宗代の史実年表。性格的にあらすじのネタバレも含まれます。
第56話に続く
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