手信号解読の決め手『十二律』とは?
2013/11/25
[ad#300-250]トンイ第41話。とうとう手信号が解読され、大司憲(テサホン:대사헌)を殺害した黒幕が判明しましたね!
その暗号解読の決め手となったのが「楽記(アッキ:악기)」の「十二律(シビユル:십이율)」でしたが、一体どういったものなのでしょうか?
トンイが暗号解読のために注目したのが「六経(ユッキョン:육경)」でした。日本では儒教というと四書五経がでてきますが、朝鮮儒教の南人(ナミン:남인)の一派では詩経(シギョン:시경)・書経(ソギョン:서경)・礼記(イェギ:예기)・易経(ヨッキョン:역경)・春秋(チュンチュ:춘추)に楽記(アッキ:악기)を加えこう呼びます。
そもそもは荘子が出典なので、もちろん中国由来のものです。
書名の順序云々にルールがあるのですが、ここでは割愛します。
楽記(アッキ)は音楽について編纂された礼記の一編なのですが、そもそも儒教に音楽がどう関わるのかよくわからないという人が多いのではないでしょうか?
その一説に亡國之音(マングクジウム:망국지음 )というものがあるのですが、政治の調和と音楽の調和には相関関係があり、音の乱れは政治の乱れにもつながると、考えられていました。そのため、音楽は政治の調和と密接につながる重要なファクターなのです。
さて、十二律(シビユル:십이율)は別名、律呂(ユルリョ:율려)とも呼ばれ音階を表します。日中韓と基本的に共通なのですが、なぜかその名称は日本だけ別のものとなっています。ざっくり言うと東アジアのドレミです。朝鮮(中国)では以下のとおりです。
1.黄鐘(ファンジョン:황종) 2.大呂(テニョ:대려) 3.太簇(テジュ:태주) 4.夾鐘(ヒョプジョン:협종)
5.姑洗(コソン:고선) 6.仲呂(チュンニョ:중려) 7.蕤 賓(ユビン:유빈) 8.林鐘(イムジョン:임종)
9.夷則(イチク:이칙) 10.南呂(ナムニョ:남려) 11.無射(ムヨク:무역) 12.應鐘(ウンジョン:응종)
手信号が「8・5・10・5」を表していたので「林鐘・姑洗・南呂・姑洗」となり、一字づつをとって「林姑南洗(イム・コ・ナム・ソン)」となり、オ・テソクの号「林姑(イムゴ)」と南人(ナミン:남인)の官職者を表す「南洗(ナムソン)」という解が出てきました。
さすが名探偵トンイ(笑)
ドラマの最初からかなり引っ張りましたね~。ここまで引っ張る必要があったのか甚だ疑問ですが(汗)
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