トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦い

トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦いはトンイ考の後続サイトです。韓国時代劇トンイについて歴史的背景などを考察します。

同伊(トンイ)という名前の元ネタ?

      2012/12/21

[ad#300-250]トンイ(동이)は漢字では同伊と書きますよね?

ずっとどこからこの名前を持ってきたのかが疑問だったのですが、ひょっとしてこれが元ネタなのではというモノを発見しましたので紹介します。

 

そもそも、朝鮮の女性の名前はほとんど残っていません。ボクも空で言えるのは10人ぐらいです。

有名なところでは、トンイ(동이)のライバル禧嬪張氏(ヒビンチャンシ:희빈장씨)・張玉貞(チャン・オクチョン:장옥정)や、第11代中宗(チュンジョン:중종)の第2継妃・文定王后(ムンジョンワンフ:문정왕후)の懐刀として暗躍した鄭蘭貞 (チョン・ナンジョン:정난정)、第10代燕山君(ヨンサングン:연산군)の後宮に入った張緑水(チャン・ノクス:장녹수)がいます。

悪いことはよく伝搬するといいますが、この3人は朝鮮3大悪女です(汗)

良い方では、許筠(ホ・ギュン:허균)の姉で、中国や日本でも有名になった女流詩人・ 許蘭雪軒(ホナンソロン:허난설헌)こと楚姬(チョヒ:초희)がいます。

さて、本題に戻しましょう。

同伊(トンイ)という名前を見つけたのは、ご多分にもれず悪い方でした。

第6代端宗(タンジョン:단종)が叔父・首陽大君(スヤンテグン:수양대군)に王位を奪われ、それに命を掛けて対抗した忠臣を死六臣(サユクシン:사육신)というのは周知の通りですが、その内の一人に李塏(イ・ゲ:이개)がいます。(王女の男にも登場します)

もちろん、王位を奪取した世祖(セジョ:세조)により、極刑に処されるのですが、その家族も連座制を適用され、息子たちは処刑、女子供は功臣の奴婢とされました。

その中の李塏(イ・ゲ:이개)の息子・李公澮(イ・ゴンフェ이공회)の妻の名前が同伊(トンイ:동이) だったのです。もちろん漢字もこのままです。

 

前述のとおり、朝鮮時代の女子の名前は殆ど残ってないため、このトンイが元ネタである可能性は十分にあります。出典としてはハレではなくケですが、音の響きなどからピンときて採用したのでしょうね!

あくまでも推論ですのであしからず!

 

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