漢城府(ハンソンブ)とは? トンイ第6話 解説(あらすじ含む)
[ad#300-250]ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ(同伊:동이)の第6話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。
トンイについ嘘をついた粛宗(スクチョン:숙종)は、自分を漢城府(ハンソンブ:한성부)判官(パングァン:판관)だと言ってしまいました。
これによって、しばらくは面白い状況が楽しめます!
まず、漢城府(ハンソンブ)ですが、2つの意味が有ります。一つは朝鮮の首都としての行政区域を表し、もう一つは首都を管轄する官庁のことを言います。
例えば東京都でも、日本の首都は?と聞かれた時と、オリンピックの招致活動を行なっているのは?と聞かれた時では意味合いが異なりますよね?
それと同じです。
また、場所に関しては都城(トソン:도성)の方を多用します。どちらの単語にも城という字が入っていますが、これは漢城府が城壁都市だからです。
旧トン以降のこちらの記事も参照してください → 漢城府(ハンソンブ)地図
高麗(コリョ:고려)代には漢陽(ハニャン:한양)と呼ばれていました。1392年に朝鮮を建国した李成桂(イ・ソンゲ:이성계)は、1394年11月29日に漢陽に遷都し、名称を漢陽府(ハニャンブ:한양부)とし、翌1395年に漢城府と改名しました。
それ以来515年間、朝鮮の首都として機能します。1910年の韓国併合後は京城府(キョンソンブ:경성부)となりました。併合時代を背景にしたドラマを見ると京城という言葉がよく使われますので、聞いたことはあると思います。そして、第二次世界大戦終結後にソウルの名称に変更されました。
人口は1428年(世宗10)で約11万人、1780年(正祖4)で約20万人です。粛宗はイ・サンの役100年前の王ですので、当時は20万人弱であったと考えられます。
粛宗(スクチョン)が名乗った判官(パングァン)とは漢城府の役職名です。官職は高い方から以下のように続きます。時代によって変遷しますので、粛宗代のものを記載します。
- 正二品判尹(パンユン:판윤)1名
- 従二品左尹(チャユン:좌윤)1名
- 従二品右尹(ウユン:우윤)1名
- 従四品庶尹(ソユン:서윤)1名
- 従五品判官(パングァン:판관)2名(後に1名)
- 正七品参軍(チャムグン:참군)2名
判官(パングァン)という役職は他のドラマにも結構出てきます。武官なのに走ったことがないだの、剣を使ったことがないだの言っているナウリにトンイは驚いたのです。
歳の頃は30代。ちょうど脂の乗った現場を統率する人物というのが、この役職のイメージですので、機敏に動けて当たり前なのでした。もちろん塀も一っ飛び(笑)
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