暗行御史(アメンオサ)として出頭していたチャン・ムヨル トンイ第39話解説(あらすじ含む)
2013/11/18
[ad#300-250]ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ(同伊:동이)の第39話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。
新キャラのチャン・ムヨルが登場しましたね。もちろん架空の人物です。
過去記事のチャン・ムヨルの役職とは?で、彼の新しい役職である漢城府(ハンソンブ)庶尹(ソユン:서윤)については説明しています。
今回は、訳では『調査官』となっていた暗行御史(アメンオサ:암행어사)について簡単に説明していきます。
今回の訳の『調査官』とは当たらずとも遠からずといったところで、どうせなら『覆面調査官』か『隠密』にして欲しかったところです。
というのも、暗行御史(アメンオサ)は王の勅命を受けて、秘密裏に地方の役人の不正等を調査する者であって、一般の調査官は別にいるからです。
暗行御史(アメンオサ)に選ばれる人物は?
一般の御史(オサ)と暗行御史との違いは、前者は既存の官庁に所属している者であり、後者はたとえ官庁に所属していても、完全に御史であることを隠している者だという点にあります。
王から直々に選ばれた者であり、実直で不正を働かない人柄の人物しかなりえない職でした。ドラマ内でも、チャン・ムヨルは、同じ南人(ナミン:남인)の者にも容赦がなかったと説明していましたが、まさにその通りの人格が選ばれます。
そして、見逃してはならないのは、彼の父が大司憲(テサホン:대사헌)だったことです。大司憲は司憲府(サホンブ:사헌부)のトップであり、現代の司法長官にあたる役職です。
実直な者の息子が同じく実直というのは、ドラマの手法としてよく採用される手法です。ただし、今のところ、チャン・ムヨルが本当に実直なのかどうかはわかりませんね。
暗行御史(アメンオサ) 出頭(チュルドゥ:출두)
暗行御史という言葉ですが、一見難しい歴史用語と思いがちかもしれませんね。けれど、韓国ではかなりメジャーな言葉です。
第21代英祖(ヨンジョ:영조)代の有名な暗行御史・朴文秀(パク・ムンス:암행어사 박문수)を題材にした映画やドラマがあったり、暗行御史という名前を使用した有名な漫画があったりします。
日本では悪代官を懲らしめるのは水戸黄門ですが、朝鮮半島では暗行御史なのです。痛快であり庶民の味方ということで、この言葉はメジャーなものとなりました。
必殺の武器は馬牌(マペ:마패)
本来、馬牌(マペ)は、各駅で馬を使う際に使用するものですが、暗行御史(アメンオサ)は、まさに水戸黄門が印籠を使うかのように、『暗行御史出頭だ(アメンオサ チュルドィヤ:암행어사 출두야)』と言って、馬牌(マペ)をこれみよがしに見せて動員した兵とともに現場に乗り込みます。
馬牌は王の賢威の象徴でもあり、その王から隠密行動を託されてきたというのがわかっているため、悪人はあたふたしてしまうのです。
今回トンイでは直接的に暗行御史(アメンオサ) が登場する描写はなかったと思いますが、他の歴史ドラマだけでなく、現代ドラマの会話の中にも、結構な頻度で登場する言葉ですので、覚えておくと良いでしょう!
【参考】 韓国歴史年表トンイ編 ・・・ 粛宗代の史実年表。性格的にあらすじのネタバレも含まれます。
第40話に続く
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