内命婦(ネミョンブ)の品階 トンイ第10話解説(あらすじ含む)
[ad#300-250]ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ(同伊:동이)の第10話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。
●馬医(マイ/ばい:마의)本日最終回!
紅しょうがの理論を応用して科学捜査を展開するトンイ。このことはすでに語り尽くされていると思うので、ちょっと別の視点で今話のトンイを紐解いていきましょう。
その前に、イ・ビョンフン監督ドラマ重複出演俳優を作成しました。Twitterでも助言していただいたおかげで、ほとんどの重複俳優を網羅できたと思います。直接ドラマの内容とは関係ありませんが、こういったこともドラマを楽しむ上で重要ですよね!
さて、内命婦(ネミョンブ:내명부)とは中殿(チュンジョン:중전)が取り仕切る王宮内の宮女たちを網羅した組織のことを言います。中殿・大妃(テビ)・世子嬪(セジャビン:세자빈)など、王統にからむ、または絡んだ正妻は入りません。彼女たちは内命婦を超越する存在です。
正1品から従9品までの18品階あります。詳しくは作りなおした別表をご覧ください。
内命婦(ネミョンブ:내명부)の品階(プムゲ:품계) 朝鮮王朝の後宮
第10話では、エジョンがポン尚宮の指示の下、従6品以上を甲の部屋へ、それより下を乙の部屋へと集めていましたね。表を見るとわかるように、従6品以上は『尚』の字がついた役職があてられた上級の宮女です。
通常宮女は入宮して15年で内人(ネイン/ナイン)、さらに15年で尚宮(サングン)となります。張玉貞(チャン・オクチョン:장옥정)付きのヨンソンはトンイからハンアニムと呼ばれていましたが、姮娥(ハンア:항아)と呼ばれている宮女は内人です。
ママニムと呼ばれれば尚宮、ハンアニムと呼ばれれば内人だとわかるので、そのことでも上下関係の把握ができます。
また、ドラマ・トンイには数多くの尚宮(サングン)が登場しますが、同じ正5品尚宮でもその役割に応じて序列があります。前回お話した部署による格とはまた別のものです。
イ・ビョンフン監督ドラマでは最高尚宮(チェゴサングン)として登場する提調尚宮(チェジョサングン:제조상궁)が筆頭です。古参の尚宮で知識経験が抜きん出た人物がこの任につきます。
さらに、内殿の財産を管理した副提調尚宮(プジェジョサングン:부제조상궁)、大殿にずっと待機して王や王妃の世話をした至密尚宮(チミルサングン:지밀상궁)、王子や王女の教育をした保姆尚宮(ポモサングン:보모상궁)、書籍の管理や朗読などをした侍女尚宮(シニョサングン:시녀상궁)などがあります。
ある年齢を過ぎると当然ながら王からは女として見られなくなる宮女たちですが、他の男と婚姻することもできないとなると、必然的にキャリアウーマンを目指すしかないのでしょう。
歴代の提調尚宮の中には領議政(ヨンイジョン:영의정)も一目置く者が多かったと言われています。四六時中王に侍り、一挙手一投足を見ているので必然的に情報強者になったのです。
王に見初められなかった宮女は悲哀の対象として見られることが多いですが、王宮は朝鮮の女性がキャリアを積む唯一の場所でもあったため、上昇志向過多の女性には魚にとっての水だったのかもしれませんね。
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