トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦い

トンイ考2 チャン・ヒビンとの戦いはトンイ考の後続サイトです。韓国時代劇トンイについて歴史的背景などを考察します。

トンイ第8話 用語解説(あらすじ含む) ヨルセペ・ヨビなど

   

[ad#300-250]ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ(同伊:동이)の第8話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。

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張玉貞(チャン・ オクチョン:장옥정)に鍵飾りを見せて欲しいと頼むトンイ。

オクチョンは承諾し自分の鍵飾りをみせますが、トンイの思っていたものではなく、意気消沈しました。

ヨルセペ

この、『鍵飾り』と訳されているものがヨルセペ(열쇠패)です。ヨルセとは現在でも韓国語として使われていて、鍵を表す固有語です。ペは漢字にすると牌です。要するにキーホルダーやキーチャームのことを指します。

実用的な物の飾りがエスカレートして装飾品になることはよくあることですが、ヨルセペもそういった経緯を辿り、朝鮮後期には豪奢なものになりました。

 

もう一つ気になったのが奴婢(ノビ:노비)の言い換えです。訳はすべて奴婢(ぬひ)となっていますが、セリフには何種類かの言い方が出てきます。

まず、オクチョンがトンイとの会話の際に使っていたのが賤婢(チョンビ:천비)です。『婢』自体が女の賤人を指しますが、このような言い方もします。

粛宗(スクチョン:숙종)の母で劇中では大妃の明聖王后(ミョンソンワンフ)がトンイのことを話題にした時には女婢(ヨビ:여비)と言っていました。これもまた『婢』のことを指します。

ヨンダルがトンイにオクチョンは賤出(チョンチュル:천출)だと言っていました。訳が『賤民の出』となっていましたが、残念ながら適訳とはいえません。どちらかというと誤訳です。

賤出とは賤人身分の妾から生まれた庶子のことを指します。両班の庶子は賤民では無いことからもわかるように、賤出には直接的に賤民出身という意味はありません。

オクチョンの家は、一般の民・良人(ヤンイン:양인)と両班の間に位置する中人(チュンイン:중인)の家門で、母が下女ということで賤出だと言っているのです。セリフにはその説明もあるのですが訳は端折られていました。

※史実的にはオクチョンの母・尹氏(ユンシ)は免賤を受けて後妻に入ったという説のほうが有力です。

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