トンイ、監察宮女に! トンイ第12話解説(あらすじ含む)
[ad#300-250]ハン・ヒョジュ、チ・ジニ主演、イ・ソヨン、ペ・スビン、パク・ハソン出演の韓国時代劇トンイ(同伊:동이)の第12話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。
セクシー路線にもチャレンジしているハン・ヒョジュの最近の姿を見ていることもあってか、トンイに出ているハン・ヒョジュには幼さを感じます。前回見た時にはそんなことは思わなかったのですが、すでに3年前の作品ですものね~。
そのため改めて思うのですが、今の年齢で演じたほうが良かったのではないかと思います。今のほうがきっとうまくできたと思います。
さて、監察府(カムチャルブ)に入ることとなったトンイですが、案の定、新たな試練が待ち受けていました。
女婢アイ(ヨビアイ:婢の若い子という意)が監察宮女になるということで反感を買ってしまいます。これについては以前トンイ考でまとめた記述がありますので、そちらをご覧ください。 → トンイ第12話のこぼれ話(2) 監察府の宮女も賤民だった!
仁顕王后(イニョンワンフ:인현왕후)による教旨がでたこともあり、西人(ソイン:서인)としてはうかつにはトンイを追い出せない状況です。そのため、試才(シジェ:시재)を利用して及第しないことを大義名分に追いだそうとするわけです。
トンイ本人は党派の色に染まったとは思っていないながらも、南人(ナミン:남인)の急先鋒・張玉貞(チャン・ オクチョン:장옥정)の息がかかっていると思われているため、致し方ないことです。
今回の試才で使用される書物は中庸(チュンヨン:중용)です。儒教の四書の一つで『大学』『中庸(ちゅうよう)』『論語』『孟子』として、日本でもお馴染みの書物ですね。
朝鮮は一般に儒教国家といいますが、特に儒教の中でも中国南宋の朱熹(しゅき)が発展させた性理学が重んじられています。実は中庸という書物も孔子の時代から独立してあったわけではなく、五経の礼記の内容を朱熹が独立させたものです。
ところで、宮女は儒教の教典まで勉強していたのでしょうか?
宮女が所属する部署で最高峰の至密(チミル:지밀)には、王の子女を教育する保姆尚宮(ポモサングン:보모상궁)、書籍の管理や朗読などを行なう侍女尚宮(シニョサングン:시녀상궁)などがおり、儒者レベルとは言わないまでも、高度の教養を持つ必要がある部署が存在しました。
そのため、教義に対する高度な理解は必要ではなかったにせよ、諳んじるレベルに到達する者もいたと思われます。
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