活人署(ファリンソ) 太陽を抱く月 第14話解説(あらすじ含む)
キム・スヒョン、ハン・ガイン主演韓国ドラマ、太陽を抱く月(ヘルル プムンタル:해를 품은 달)第14話の解説(あらすじ含む・ネタバレあり)です。
韓国語に設定するのを忘れていて1分ぐらい吹き替えを聞いていたのですが、義禁府(ウィグムブ:의금부)の発音を聞いてびっくりしてしまいました。
『禁』の字は当サイトでもカタカナで『クム/グム』としていますが、実際には2音節ではなく1音節で『gum』と発音します。『グ』と発音したあと口をつぐめばそのような発音になるのですが、声優は日本語発音のエキスパートでもあるので、丁寧に『ム』を母音の『u』を付けて発音しています。
慣れている単語はかえって日本語風に読まれるとわからなくなるものなのです。日本人がやたらと外国語に母音を付けて発音するので、他言語のネイティブスピーカーの皆さんは困惑するでしょうね(笑)
さて、14話は、今までは神気だと思っていたものが他人の記憶の断片ではなくウォル(ヨヌ)本人のものだと自覚した回でした。これからクライマックスに向け、ヨヌがどのように自分の居場所に戻っていくのでしょうか?続きが早く見たいところですが、また1週飛びになってしまいました(泣)
ウォルは、呪詛の罪は免れたものの、王族をたぶらかしたとして『淫』の文字をチマに縫い付けさせられました。また、西活人署(ソファリンソ:서활인서)で生涯を送らなければならないとの裁断が下りました。
この活人署(ファリンソ:활인서)とは一体どういったものだったのでしょうか?
東西活人院(トンソ ファリヌォン:동서활인원)という別名もある活人署ですが、東小門と西小門の2箇所にあった都城内の民を救済するための医療機関です。その性格は貧民救済署的なもので、高度医療は受けられませんでした。
そんな場所になぜウォルが行く羽目になったのかというと、巫女にはは医巫(ウィム:의무)という職責があり、病気の原因となる神の呪いを解く役割を担ったからです。
その頂点は王族に対して治癒祈願を行う星宿庁(ソンスチョン:성수청)でした。しかし、活人署(ファリンソ)となると、活人署の定義からもわかるように、明らかに底辺の巫女が送られる場所であり、過酷な労働環境でした。
特に媽媽(ママ:마마)と呼ばれる天然痘などの伝染病は神の呪いであるとされており、巫女はその疫病の伝播を防ぐことが重要な任務でした。そのため、活人署にいれば必然的にそれらに羅患しやすかったのです。
活人署(ファリンソ)はウェブの百科事典では第19代粛宗(スクチョン:숙종)の治世1709年に恵民署(ヘミンソ:혜민서)に吸収され、第21代英祖(ヨンジョ:영조)の治世1743年に完全に廃止されたとあります。
ただし、別の事典では1882年(高宗19)まで継続したともありかなり曖昧です。朝鮮王朝実録を見てみると、実態はすでに恵民署(ヘミンソ)に吸収されていながら、役職は存在していたように見受けられます。
かなり読み込まないとわからないので今回は曖昧なまま記述しておきますが、医術に巫女も携わっていたことを押さえておいていただければと思います。
第15話に続く
太陽を抱く月OST 時間に逆らって(シガヌル コスルロ:시간을 거슬러) リン(린:LYn)
月の光が沈む(タルビチ チゴ:달빛이 지고) ヘオラ(해오라:Heora)
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