信義(シニ)第4話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)前半
信義(神医:シニ/シンウィ:신의)の第4話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)前半です。
チェ・ヨンについてキチョル等が話している。
内通している内官によると、王が「世界で信じられる者はお前一人だけだ」 と言っていたそうだと。
キチョルが父について聞くと崔元直(チェ・ウォンジク:최원직)で開国功臣の家柄だと。
「そんな名門家門なのに武官とは」と、キチョル。16歳のときに父が泣くなり赤月隊(チョグォルデ:적월대)の一員になったのだと聞かされる。チョグォルデは倭寇など高麗を脅かす敵を葬り去る秘密結社だ。チェ・ヨンはその武将だったのだ。キチョルもそチョグォルデの名だけは聞いたことがある。キチョルは王から離しチェ・ヨンを抱えようと思っている。
氷の張った湖の上で釣りをしている御大がいる。「まだ見つからないのか?」とチェ・ヨンに語りかける。夢だ。宮廷内の警備を固めるチェ・ヨン。自分でも宮廷内にまで刺客が及ぶとは考えられないが、キチョルに恐怖を覚えたのだ。王を弑逆するときには、まずウダルチが戦うのだ。いつまで警護すべきかもわからない。
チェ・ヨンの体調は一段と悪化してきている。テマンはウンスからもらったアスピリンを飲めと言うが、チェ・ヨンはそれを拒んでいる。「なによりも今気を失うと、最後の機会を失ってしまう」と、チェ・ヨン。
ウンスは元風の高麗の服に着替えながらぶつぶつ言っている。「夢でないならなんなの?タイムマシーンに乗ったとか?そんなの見てないわ」と。着替え終わってサイズが小さく自分の好きなスタイルではないと言っている。「重ね着は嫌い」と言っているが、「それは下着だ。見せてはいけない」とつっこむチャン・ビン。スターゲート・ワームホール・アインシュタインなども引き合いに出し、まだぶつぶつと言っている。
そこにトギがやってくる。薬という薬に精通している典医寺(チョヌィシ:전의시)の影の主だ。チェ・ヨンのために解毒作用のある薬を集めている。ウンスがなにげにかじったものはガマガエルの干したものだ。
華佗(ファタ:화타)の弟子という触れ込みのウンスだが、古典医学のことはまるっきりわからない。「弟子ではないのですか?」との御医チャン・ビンの問に「あ~、あの華佗。世界がすっかり変わったでしょ。私たちはヒポクラテスに宣誓したの」と、宣誓文を諳んじ、ギリシャだというウンス。
王に呼ばれるウンス。執務室に入ってまずしたことは高麗青磁のチェックだ。「骨董品じゃないからまだ高価じゃないでしょ?」と、目を輝かしている。「気に入りましたか?」と、王。「アンニョンハセヨ。王と聞きましたがどう挨拶していいのかわからなくて」と、ウンス。王も「私も天から来た方とは初めてで、どのように礼を尽くせばいいかわかりません。気楽にしてはどうでしょう?」という。ウンスもそのほうが良い。
開京に着いてすぐ色々とありようやく落ち着いて話す二人だ。不都合はないかと聞くと、気にするタイプではないが唐辛子のきいたキムチが食べたいのと、沐浴がしたいという。●この時代唐辛子は南米から伝わっていないのだけど●聞いてほしいことがあるという王。
チェ・ヨンは王妃に従っている。王妃は「すべての民衆が自分と王の死を望んでいるのか?一部なのか」と、チェ・ヨンに聞く。チェ・ヨンは「私は世間や政治を知らない武人です」と答える。今度はチェ・ヨンが王妃に質問する。「高麗語はいつ学んだのですか?」と、婚姻して2年にもかかわらず、王妃の高麗語はあまりにも流暢なのだ。「元の人なのに高麗語がうまいというのか?」との王妃の返答に、チェ・ヨンは質問を撤回するという。けれど、王妃自ら話しだした。
「8年だ。8年間一人の男を見ていた。高麗人だった。それで高麗語を話せるようにと(勉強を)始めたのだ。答えとなったであろうか?座りなさい」と、王妃。そして、自分がした最初の質問にもどる。チェ・ヨンは「お二人のお命を狙うのは一人だけです」という。王妃は「キ・ウォンの兄キ・チョルか?」と問う。彼らの権勢の前では私達の力など風前の灯だとも。
「彼が私達を殺して王になれば、あなたはその者のウダルチとなるのでしょう?」と尋ねる王妃。チェ・ヨンは「その前にその者が死ななければそうなるでしょう」と、答える。「それで死のうとしているのか?この王だろうとあの王だろうと、いのちを掛け捨てるというのか?」と、問う王妃。そしておもむろに立ち上がる。
それに呼応して立ち上がろうとするチェ・ヨンを静止し、額に手を当てる。さすがに王妃の手は振り払えない。「まるで炎のようだ。治療を受けないと聞いた。死ぬな。お前の王妃の命令だ」と、王妃。
「医聖ですか?」と、王の要望を聞き返すウンス。王はウンスに医聖の座につくよう要請している。 けれども、ウンスは「戻らなければなりません。拉致されたことはなかったことにします。そのかわり、高麗青磁や絵を何点か戻るときにくだされば、すべて水に流します。」と、計算高い現代女の姿を見せる。
チョ・イルシンはどうやって帰るのかと聞くも、「閉じたものは股開くんじゃないですか?」と、脳天気な返答をする。けれど、誰にもわからないと言われ、机をたたき「どうするのよ?」と、まくし立てる。王が国の現状を憂い説明するも、歴史や政治はよくわからないというウンス。そして、会話の中に出てきた王の名から高麗末期であることがわかる。
太祖(テジョ:태조)に始まり、恵宗(ヘジョン:혜종)→定宗(チョンジョン:정종)→光宗(クァンジョン:광종)と続き、末期には忠惠王(チュンヘワン:충혜왕)→忠穆王(チュンモクワン:충목왕)→忠定王(チュンジョンワン:충정왕)となる。そして、今目の前にいるのが31代の恭愍王(コンミンワン:공민왕)だ。「恭愍王ですか?」と、聞かれても死後に贈られる諡号が自分自身にわかるはずがない。
「天では恭愍王と呼ばれているのですか?」と、王。チョ・イルシンは元お忠臣という意味の「忠」の字がないことを喜ぶ。ウンスは「それでは、元の王女は・・・魯國公主(ノグクコンジュ:노국공주)?」と、手をたたき、とても有名だと言う。そして「王は絵がお上手でしょう?私はその絵を見ました。麻浦(マポ)に祠堂があって、その隣にチェ・ヨンの祠堂があるんです。」と言う。
「チェ・ヨン?ウダルチ大将の事ですか?奴がどうして祠堂に?」と、あざ笑うイルシン。ウンスは「私を拉致したあのサイコが誰ですって?」と、うろたえる。
宮廷内が騒がしい。チェ・ヨンはチャン・ビンに血のついた証拠を調べさせる。キチョルと内通している内官がウンスのことを嗅ぎまわり噂にしている。部隊員たちは聞かれたことに答えただけだ。
ウンスは王からもらった青磁を抱えている。チェ尚宮がウンスの部屋をしつらえている。医員なので典医寺(チョヌィシ)に近いところだ。王命では他の別宮を使ってもいいとのことだ。それを聞いたウンスは「ここより坪数が大きい?」と、興味津々だ。
チェ・ヨンがやってきてウンスを連れて行く。「こら、ヨン!」と、チェ尚宮。危険が迫っているため信じられるものに護衛をさせるためだ。ウンスは「ほんとにチェ・ヨン?」と、歴史的英雄であることを確かめる。勝手に自分を連れて行くチェ・ヨンに医聖だといい、冗談交じりに拒むウンス。けれど、トギに袋詰めされそうになる。そこにチャン・ビンが「王命だ」と割り込んでくる。チョ・イルシンの命であっても王が典医寺(チョヌィシ)で保護するよう許可したことだ。
チェ・ヨンは目線が定まらなくなり倒れる。ウンスは大事な青磁を落とす。
キチョル側では医聖など民衆の誰が信じようかと言っている。ファ・インスは連れてこようか?殺そうか?とも。「重臣どもに伝えよ。あす王宮に赴くと。その前に・・・」と言い、インスに目配せするキチョル。
チェ・ヨンが目覚める。ウンスは何もしていない。自分の知識で扱える薬もなくてお手上げだからだ。「チェ・ヨンでしょ?名前。現在高麗に同名の人はいないでしょ?後に将軍になるわよ。私が知ってる歴史ではそうなの。だから生きておかなくちゃ。そして高麗を守って戦争もして、歴史に名を残して。」 と、ウンス。チェヨンは本当かどうかと問う。
ウンスは「天から来たんじゃなくて未来から来たみたいなの。けれど、私のせいであなたが死んでしまったら、何かがおかしくなるわ。映画だとそうなの」という。その時インスからの攻撃が始まる。「あの女、Xマン」とウンス。チェ・ヨンと一時戦闘を繰り広げ「また会いましょう」といって去っていくインス。
王が攻撃を受けたことを聞きつけやってくる。チェ・ヨンは「キチョルの部下に音攻と火攻を行うものがいると聞いています。その内の一人でしょう」と答える。医聖は無事かと王が聞くと「王の聖恩のおかげで」と答える。王は「お前でもウソを付くのだな。どうして私のおかげなんだ。私のせいで死にそうになった医聖を救ったのはまさにお前なのに。」と、王。
後半につづく
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