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信義(シニ)第3話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)

   

信義神医:シニ/シンウィ:신의)の第3話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)です。

キチョルに魯國公主(ノグクコンジュ:노국공주)の暗殺が失敗に終わったとの報告が入る。

激怒するキチョル。「元の王女が生きている。そんなのはだめではないか!」と。

そして、部下が「まさにすぐ」対処をしたという言に引っかかる。「(お前に)すぐにできることを私が数年前からもたついていたというわけか。 私はほんとにだめな人だということだな。お前がすぐに片づけることができることを、この数年間、日々、心労と焦燥を今日まで握りしめて生きてきた私が。」と、キチョル。

つづいて、「一人の王を引き摺り下ろし、一人の王を立て、その王がこの国を風呂敷に包み、私に持ってくる番だ。」と言い、国を思い一日足りとて心休まる日はなかったことを部下に伝える。それなのに元の王女が生きていてはだめでないかと。

ウムジャはキチョルの師妹ファ・スインが次の刺客として送られたから少し待ってくれという。彼女なら失敗はないと。そして、「私が夢見る夢ではない」と、元の王女の暗殺を必ず成功させるように言う。そして「とても多くのことを聞いた」と、伝令の部下をウムジャに暗殺させる。

 

チェ・ヨンの手術は無事成功する。目覚めてすぐに立ち上がるチェ・ヨン。一晩完全に眠っていた。王はいまだに旅立っていない。チェ・ヨンとともに動こうとしていたのだ。ウンスは絶対安静だと言っているが、チェ・ヨンはすぐに立てるように準備しろと部下に命じる。ウンスは再度忠告し、おならが出るまで飲食禁止と言っている。その説明の途中でチェ・ヨンはふらつく。

「問題は、すぐに出発しなければ我々は死んでしまうということです。この体では私が戦えないのです。」と、チェヨン。そして、拉致されたときにウンスの重要性が敵に知られたため、ターゲットになっていると伝える。そして「あなたを戻すという約束、守るにはあなたが生きていなければ。そのときまで私が守ると。だから、私のそばに」と、ウンスに言う。「行くってどこに行くのよ?私は行かないわ。私が戻るための門はここにあるじゃない。」と、ウンス。けれど、結局開京へ行くことになる。

ウンスは王妃の馬車にいる。チェ・ヨンに対してありったけの悪口を言っている。もちろん最後にサイコと言っている。そして、「控訴してみろ。私も言いたいことは山ほどある」と。

新たな刺客ファ・スインが旅館に到着したときには、すでに一向は旅立っていた。今まで指揮していた男はスインに裏切り者で金を受け取ったため、殺さなければならなかったということにされ、その妖術により殺される。

 

ウンスは王妃に名を聞く。けれど「ポルジギン ポタシュリ」という名は聞き取れない。「元の魏王の娘よ」といわれ、「王の娘なら公主ね」と、力なく笑うウンス。そして、前の馬車にいるのが王だと聞かされ、さらに気が抜ける。けれど突然思い出し「さっき元といいました?中国の元?元ということは韓国が高麗?新羅?」と、歴史に弱いところをさらけ出す。

「わたしが、タイムマシーンに乗ったの?韓国の江南(カンナム)から高麗の地へ?2012年から高麗は何百年前?千年?」と、ウンス。王妃は冷静に「オダルチがお連れしたと聞きました。私のせいだと。とてもすまない。」と返答する。長い夢から覚めないと思うウンス。

副長のぺ・チュンソクが王からの伝言を王妃に伝える。伝令を出したので忠臣たちが迎えるだろうと。そして、体が不自由だろうが出迎えに望んでほしいと。王妃は「この様を見よ」と、反意を見せるも、本心ではよく見られたい。銀鏡に自分を映す。

ウンスも銀鏡を覗いてみるも、あまりの不鮮明さに驚く。そこで、自分が持っているキティーの鏡を王妃に見せる。その細かく鮮明に写るさまを見て、王妃は驚きを隠せない。ウンスは「患者にしては肌のコンディションがいい」と、おもむろに王妃にメイクを施す。ファンデーションにリップ。これで顔色も良くなった。

王宮に着くも、出迎えの臣下は誰もいない。キチョルの策略により、弟キウォン宅で臣下を交えた宴会が催されているのだ。チェ・ヨンが確認するも、やはり臣下は来ていない。そこに3人の宮女が入ってくる「もしかして覚えてらっしゃいますか?」という。10歳のとき高麗を去る最後まで使えていたチェ尚宮(サングン)だ。彼女の指示で王と王妃は支度を整えるため移動する。

チェ尚宮はチェ・ヨンの顔色の悪さを指摘する。チェ・ヨンと同じチェ氏だ。ウンスもチェ・ヨンの体調の悪さに気がつき、熱があると指摘し触診しようとするも、チェ・ヨンは拒む。御医の触診をも拒むチェ・ヨン。

チャン・ビンを韓医の院長だと思っているウンス。すごく大きいと感嘆している。けれどここは高麗王朝の医を司る典医寺(チョヌィシ:전의시)だ。あんなに医者の言うことを聞かない患者は初めてだと、不満を漏らすウンス。初期治療が重要だったにもかかわらず、安静にしていなかったチェ・ヨンはやはり体調が芳しくない。敗血症の疑いが強い。現代の抗生物質さえあれば、治療はそう難しくないが、ここには何もない。血液検査もできない。

王妃の世話をするチェ尚宮。高麗語がわからないと思い、王妃がここに来るまでのことを一人でぶつぶつ言っている。そして、「きれいなのはきれいね」とも。けれど、王妃は高麗語も話せる。チェ尚宮が「沐浴と食事どちらを先にするか聞くように」と通訳に言うと、即答でが返ってきた。チェ尚宮はばつが悪い。そして、2年数ヶ月前の出来事を思い出す。

「ママ、大君ママ」と呼ぶ声。王は当時、江陵大君(カンヌンデグン:강릉대군)だった。自分を呼ぶ男から逃げている最中、大君はある女性と会う。「驚かないでください。少し身を隠させてください。すぐに出て行きますから。」と、大君。男が去り、失礼したと大君も去ろうとする。そのとき「江陵大君(カンヌンデグン)ではないですか?」と、その女性は高麗語で語りかけてくる。懐かしい響きだ。

「高麗の女性か?服装がこうだから元の女性かと思った。もしかして、今回の朝貢で連れてこられた女性か?すまない・・・私も高麗王室の一人だ。上にいるものがこの体たらくでは、下々の者に苦汁をなめさせるな。帰りたいか?わが祖国、高麗に帰りたいかと言っている。行こう。」と、立ち上がり公主の手を引く大君。何人かの忠臣がいるので、まずはここを出ようというのだ。

どうしてこのような行動をとるのかと聞く公主に大君は「今日ここで誰とも知れないものと会うことになっているのだが、それを回避しているのだ。」という。「誰かとは?」と問われ「この国の公主だ。私に結婚しろと。12歳という幼いころ、ここまで人質としてやって来て皇太子に遣え息苦しかったのに、今度は皇帝の婿になれと。」と答える。「お嫌ですか?」と、公主。

「嫌かだと?彼らは勝手に高麗の王を任命し廃位させて、先王である私の兄は彼らに王位を奪われ流刑とされ、どうなったか知っているか?私もまた彼らの娘婿となり頭を下げて叩かれ・・・」と、憤怒をあらわにする。そのとき、公主はそっと手を沿え怒りを静める。「けれど、相手が公主だから、助けとなりませんか?」と、公主。大君を取り巻く高麗勢力は弱いため、元の王女と婚姻することが助けになるというのだ。

「それで、受け入れよと?そうすれば王になる可能性ができるから。面識のない元の女を受け入れよと?」と、大君。「一度も会ったことはないのですか?」と、公主。「ない」と大君。「一国の王女であるれば・・・」と公主。「その女性を見て元を思い出したくない」と大君。公主にとってそれは失意だ。許婚に公式に会う前に、ここまで嫌われていることを知るとは。

「どうやっても元の王女との婚礼を、私の力だけで避けることは難しい。高麗人のあなたが私の最初の妻になってくれ。今のように高麗語で語り合い、恐れ震えるときには、そばにいて助けてくれ。元の女などはあなたの座に近寄らせない」と、求婚する。公主にとっては悲しいプロポーズだ。

ウンスとチャン・ビンの会話は続いている。ウンスは昼食が食べたいという。朝食もなかったのだ。食堂はあるのかとまで言っている。チャン・ビンは「天の医員たちはみんなそうなのですか?人の生死が些細なことですか?ここにいる医員はそうではありません。薬がないから仕方ないと断念できません。 この薬がだめならあの薬、薬が効かなければ針と、いろいろやってみる。 そういったことが煩わしく見えますか?」と、ウンスをたしなめる。

足音に驚きウンスは足をぶつけてしまう。食事として餅が出てくる。水もほしくて頼んでみるもにらまれ場所を教えられるだけだった。下女からは好かれてないようだ。そんな下女にチェ・ヨンは「私が守ると誓った方だ」と、世話をしてくれるように頼む。

チェ・ヨンは王に呼ばれる。王が開京に到着する前に重臣たちが数名、謎の中毒死をしたからだ。チョ・イルシンは事件を解明と、キチョルやそれに連なるものを糾弾せよというが、チェ・ヨンはやる気がない。「可能ですか?」との王の問いにも「不可能です」と答える。重臣も寝返っている上にキチョルの私兵は数千もいる。そして、まず狙われるのはチョ・イルシンだと言う。

「キチョルが私に忠誠を誓った者を殺した。それはありますか?」と王。「そういうこともあるでしょうが、それはわかりません。」と、チェ・ヨン。そのやり取りを聞いてチョ・イルシンはこんなものより自分に任せてくれと言う。ずっと付き従っていたのは私ではないですかと。「私が信じられるのは一人だけだ」と、王。ぬか喜びするイルシンだったが、王が友と呼んだのはチェ・ヨンのほうだった。

「これからはチェ・ヨンお前を私が信頼する友とするぞ。お前も私をそうしてくれるか?」と、王。けれどチェ・ヨンは、先王からのお役ご免の書状を渡す。王を無事に開京に連れてくれば訳から退くことができるという許可状だ。烙印もある本物だ。けれども、王は「こんなもので、私一人をおいてさると?私を捨てると?さらにひとつだけ、私が与える任務を全うすれば考えよう。先王と現王、誰の命に従うのだ?」と言い、先王との約定をいったん反故にする。そして、真相を究明させ、戦うべき敵が誰であるかを明らかにせよと、王命を下す。

殺人現場からは証拠の密書が見つかる。そしてついにキチョル側に乗り込む。「王命だ」との声に誰も聞く耳を持たない。「徳城府院君(トクソンブウォングン:덕성부원군)奇轍(キ・チョル:기철)、王命を受けよ!」との大声にようやく静寂が訪れる。

キチョルは「殿下が下した贈り物は?」と、自分たちの不敬などないかのように、王が宴会に花を添えているかのように振舞う。そこで、後ろからチェ・ヨンが出てきて「たった今受けたのは王命です。10年ぶりにこの国、故国に帰ってこられた殿下が一番最初に下された王旨、王の意思です。 だから、殿下を自ら尋ね恭しくひざまずき、地に頭をつき下げ、礼を尽くして敬わなければならないでしょう。ついでにこの祝いの席で王命を知らせることはできませんか?」と言う。

ウダルチにはキチョルに渡したものとは違う書状、毒殺されたものの名簿がある。チェ・ヨンがキチョルに見せたのは血の着いた密書だ。「何を意味するのか私にはわかりません。そこで、府院君のお知恵を拝借しようと、尋ねて来たのです。それが王命なのです。あなたが私を助け事件を究明せよということが」」と、チェ・ヨン。

ウンスが治療にやってくる。パンツが破けてしまったために、ホットパンツにしている。当時の風習で生足なんて普通見ることがない。皆は驚く。 「上着脱いで。 聴診器はないけど打診をしなくちゃ。手術部位も見なければ。」と、ウンス。そして脈を測ろうと手をとるも、チェ・ヨンにはたかれる。チェ・ヨンは誰でも入れる場所ではないと部下を叱責し、ウンスを追い出そうとする。

ウンスは「や~、狂った奴!何か間違ったことした?普通に暮らしていた私をあなたが捕まえたんじゃない。15年かけてマンションを買ったわ。まだローンが残っているけど私の家なの。今すぐ自分の家に行って浴室でシャワーを浴びてベッドで寝たいの。だけど、あなたが捕まえたんじゃない。夢かと思ったけど夢から覚めないし。そして私がほんとに人を刺したんだから、治療するといってるの、私にどうしろと?そう、私があなたを刺したの。申し訳ない、申し訳ないからどうか治療を受けてよ!」と涙を流して言う。

チェ・ヨンは人払いさせる。そして小さな声で「だから私は何と言いました?あなたが私を刺した場所に、私を置いて行けと言わなかったですか?いったいどうして私を助けたのですか?あなたのせいで更に・・・」と。 「それで死ぬと?死ねるわよ。敗血症で・・・」とウンス。チェ・ヨンは「その口、私が死ぬ病にかかったと言わず閉ざしておいてください。宮廷内をむやみにうろつかず、男ばかりのところには入り込まず、私の仕事が終る時までじっとしていてください。それともう一つ、下(足)は隠してください。天ではどうか知りませんが、この地では・・・」と言う。

そのときウンスはチェ・ヨンの腕をつかみ熱を計る。38度はありそうだ。手持ちのアスピリンを渡し、処方を伝え「大きな効果はないけれど ・・・死なないで。死なないでと言ってるの。あなたはサイコだとわかっているけど、私一人をおいて死んでしまったら、私はどうすれば・・・だから」と、涙を流しつつアスピリンを手渡す。

第4話に続く

Gaksital

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