チニョンが行った揚州(ヤンジュ)はいったいどこにあるの? 馬医44話
2017/12/08
イ・ビョンフン監督が演出するチョ・スンウ(조승우)、イ・ヨウォン(이요원)主演韓国時代劇・歴史ドラマ馬医(マイ/ばい:마의)第44話の解説&感想(あらすじ・ネタバレ含む)です。
ついに自分の出生の秘密を知ったチニョン。
しかも、本来はクァンヒョンが持つべきだったすべてを自分が奪っていたことを知り衝撃を受けます。
ところで、チニョンは公主とともに昔住んでいた揚州(ヤンジュ)に赴きましたが、いったいどこにあるのでしょうか?
馬医44話あらすじ&レビュー (韓国放送時のあらすじ)
チニョンが行った楊州(ヤンジュ:양주)の場所
手っ取り早く地図を見てみましょう。
真ん中のグレーの部分がソウル特別市です。その真北に楊州市があるのがわかると思います。
けれど、『あ~、チニョンは北へ行ったんだ』と思うのは早合点です。あくまでもこれは現在の行政区分でのことで、今と昔では行政区分が大きく異なります。
それでは古地図を見てみましょう。
京畿道の古地図
古地図を見ると1時~2時の方向にヤンジュがあります。
『なんだ、じゃあ、チニョンはそっちの方向に行ったんだ』と思うのもまた早合点です。
ヤンジュはもともとは現在のソウル江北(カンブク)のことを言っていましたが、1395年(朝鮮太祖 4年)以降に見州(キョンジュ:견주)と呼ばれていた漢城府の北から東にかけての外郭をヤンジュと呼ぶようになったのです。そのため、現在に比べると遙かに広域でした。
漢城府(ハンソンブ:한성부)が現在のソウルの中心地しか含んでいないことはおわかりかと思いますが、その外側。11時から4時方向に広がる地域はすべてヤンジュでした。
それゆえに、当時はヤンジュへ行くといってもどちらの方向に行くのかは明確にはわかりませんでした。
ドラマの中でもヤンジュは頻出します。官衙へ行く場合には北であっています。結果として、チニョンは北へ向かっていたので宇s。けれど、王がヤンジュへ行くと行った場合には東であることが多いです。
というのも、漢城府の東側のヤンジュには先王たちの眠る陵(ヌン)が多くあるため、行宮するとなると、多くの場合が東側に行くことになるからです。
このあたりのことはトンイ考の記事・昭寧園 淑嬪最大のミステリーとは?と併せて読むと、陵の位置関係なども把握しやすいかと思います。
【参考】 顕宗(ヒョンジョン:현종) 韓国歴史ヒストリア
馬医第45話に続く
挿入曲 馬医OST たった一つ(オジク タン ハナ:오직 단 하나) ソヒャン(소향)
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