馬医第1話から第23話までの視聴率の変遷を見てみよう 馬医23話
2017/12/08
イ・ビョンフン監督が演出するチョ・スンウ(조승우)、イ・ヨウォン(이요원)主演韓国時代劇・歴史ドラマ馬医(マイ/ばい:마의)第23話の解説&感想(あらすじ・ネタバレ含む)です。
ソ・トゥシクの決断で、綱常罪(カンサンジェ)により囚われの身となっていたクァンヒョンは、なんとか開放されました。
ホッとしたのもつかの間で、また何やら事件がある様子。
ジェットコースターは続きます。
さて、今回は、韓国で放送されていた際の視聴率の推移を見てみましょう。
以下のグラフが、当時の視聴率推移です。集計期間は2012年10月1日から12月17日までです。今、NHKBSで見ている放送は、ほぼ1年前のものだということがわかりますね!
順調に右肩上がりの推移を示しており、一見順調には見えますが、当時の論評では視聴率があまり良くないという見方のほうが強かったのを覚えています。
その理由は以下のとおりです。
視聴率が芳しくないと思われた理由
一つ目に、演劇の世界では不動の地位を築いているチェ・スンウがドラマ初出演だったことです。
映画には出演しているもののドラマを敬遠していた彼を、イ・ビョンフン監督が口説き落としたというのが話題となり、とても期待感が高かったのです。もっとも、彼以外が主役だった場合には、もっと数字を落としただろうと言われているため、彼の人気が低かったわけではありません。
二つ目はなんといっても韓国歴史ドラマの巨匠であるイ・ビョンフン監督の作品であるということです。許浚(ホ・ジュン:허준)以降の視聴率も軒並み高く、この作品にも30%・40%という声が大きかったのです。
けれど、結果は見ての通り、23話で17.7%でした。この数値は昨今のものとしては決して悪くない数値で、むしろ好視聴率なのですが、イ・ビョンフン監督の実績が実績だけに、5%ほど低いイメージでした。
ちなみに、前作・同伊(トンイ:동이)の第23話の視聴率は23.9%でした。このことからも前作超えを狙った最新作の数値が芳しくなかったことがわかるかと思います。
視聴率が芳しくない要因
要因は色いろあるのですが、イ・ビョンフン監督自身もおっしゃっていたように、感覚が現在の感覚にマッチしなくなったということが上げられます。そのために、サブ監督に若い監督を迎えているのですが、そのシンクロがいまいちできていなかったようです。
また、3作続けてキム・イヨン作家が脚本を担当しているのですが、李祘(イ・サン:이산)、同伊(トンイ:동이)と見続けていると、なんだか手の内がわかってしまうのですよね。手の内がわかった上で楽しむのも時代劇の醍醐味ではありますが、もう少しひねりがほしいなと思うところです。
馬医の日本での視聴率は?
このように、順調なようで順調でない韓国での馬医の視聴率ですが、日本の視聴率はどうなのでしょうね?他の放送局に、半沢直樹という強力なコンテンツが会った時には、正直なところ芳しくなかったようですが、最近では少し息を吹き返しているのではないかと思われます。
半沢直樹が終わった直後から、当サイトへのアクセスも回復したので、おそらくは間違いないと思います。ただ、トンイの時ほど盛り上がってないのも事実です。
一に脚本、二に脚本
上記のようにざっくりと視聴率推移を見てきましたが、俳優・監督・作家のうち、視聴率には作家の技量により大きく左右されると言われています。
脚本が良ければ外がダメでもそこそこ良い作品になるのですが、脚本がダメなときには他が良くてもどうにもならないのです。
それを考えると、馬医に関しては、脚本の出来が芳しくないと言わざるを得ません。
【参考】 顕宗(ヒョンジョン:현종) 韓国歴史ヒストリア
馬医第24話に続く
挿入曲 馬医OST たった一つ(オジク タン ハナ:오직 단 하나) ソヒャン(소향)
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