江南スタイルの本歌取り 馬医8話
イ・ビョンフン監督が演出するチョ・スンウ(조승우)、イ・ヨウォン(이요원)主演韓国時代劇・歴史ドラマ馬医(マイ/ばい:마의)第8話の解説&感想(あらすじ・ネタバレ含む)です。
今回は第8話の有名なシーンを紹介します。以前も言及しましたが、チョ・スンウはアドリブをふんだんに入れて、ちょこちょこと笑いを誘っています。
今回は2つの本歌取りがありました。ひとつはPSYの『江南スタイル』、もうひとつはチョ・スンウ自身が主演した大ヒット映画『いかさま師(タチャ:타짜)』です。後者は日本人にはわかりにくいので、前者を紹介しておきます。
シーンはチニョンの馬医たちへの講義が終わったあとです。教材をクァンヒョンが代わりに持ち、会話を始め、『ふだんは賢くしとやかだけど実は遊び好き』と言いました。
実際には『さすが、昼は貞淑だけれど夜は遊ぶことを知っている女性(クァヨン ナジェヌン チョンスッカジマン パメヌン ノルジュラヌン ヨイン:과연 낮에는 정숙하지만 밤에는 놀 줄 아는 여인)』と言っています。
本歌の部分は以下のとおりです。
『昼間は温かい人間的女、夜が来ればハートが熱くなる女(ナジェヌン タサロウン インガンジョギン ヨジャ:낮에는 따사로운 인간적인 여자(一行飛ばして) パミオミョン シムジャンイ トゥゴウォジヌン ヨジャ:밤이 오면 심장이 뜨거워지는 여자 )』
その後、チニョンがキレかけることもあり、このシーン自体、やりとりだけでも十分に面白いのですが、このような裏がわかればより一層楽しめますね。
イ・ビョンフン監督自身も、自分の感覚がすでに大衆から遠ざかっているのではないかという自覚があり、若いスタッフやチョ・スンウの意見をふんだんに取り入れてドラマを制作しました。
そのため、今作ではこのようなシーンが本当に多いのですが、韓国で流行った歌やギャグが元ネタになっているために、残念ながら日本人にはわかりにくいです。けれど、チョ・スンウがニヤついて話している時にはだいたいなにかやっている時ですので、そのことだけでも押さえると、視聴の楽しみが増えると思いますよ!
第9話に続く
挿入曲 馬医OST たった一つ(オジク タン ハナ:오직 단 하나) ソヒャン(소향)
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