韓国ドラマ 信義(神医:シニ)第11話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)
信義(神医:シニ/シンウィ:신의)の第11話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)です。
事態の収集に向かう崔瑩(チェ・ヨン)は、王妃のそばにいるチェ尚宮へ危険を伝えさせる。
まずはイ・ソンゲを救出するも、彼はウンスがどこに行ったかはわからない。そこにテマンが合図を送ってくる。
スインはウンスに次に殺すべき人を言えと脅迫を続ける。その人の一番大事なものを奪うのが奇轍(キ・チョル)のやり方だ。先王も当然キチョルが殺したと、スイン。「好きにすれば!そんな質問には答えないからあなた達の好きにすればいいわ!」と、ウンス。
人質のイ・ソンゲを殺すというスインに、それも好きにすればいいと答える。「どきなさい。あなた達はまだ私を殺せない。私じゃない他人が死のうがどうしようがわたしの知ったことではないわ」と、剣を突きつけられても意に介さず去っていくウンス。
そこにウダルチの5人が駆けつける。ウンスとウムジャはウンスの行ったことを確かめるべく音波攻撃を仕掛ける。崔瑩(チェ・ヨン)たちが駆けつけなんとか攻撃を防ぐ。このまま攻防を続けるのかどうか問う崔瑩(チェ・ヨン)。
スインたちはウンスの言っていたことがハッタリで、一番大事なのは崔瑩(チェ・ヨン)だとわかったからと、「また会いましょう」と言いそのまま引く。崔瑩(チェ・ヨン)は医聖を典医侍(チョンウィシ)まで連れていきそのまま待機するよう隊員に言い、自らは別の場所へ行く。
何もするなという奇轍(キ・チョル)の言葉を反芻する王。「王はまだ未練を持っています。良い王になろうという未練を。民衆は自分たちを大事にする王を求めていません。彼らはどうやっても不平不満でいっぱいなのです。彼らは食べられさえすればいいのです。」と、奇轍(キ・チョル)。
そこに崔瑩(チェ・ヨン)が戻ってきて恭愍王(コンミンワン)に報告する。王妃とウンスは無事だが、名簿に載っている開京在住の5人は死んだと。そして、「知過必改:過ちを知り必ず改めよ」とのメッセージが残してあったことも伝える。
奇轍(キ・チョル)は開京だけでなく高麗全土で殺戮を行うべきか王に訪ねる。王は屈さず「私に従うものがこれ以上出てこないと?今月半ばに書筵(ソヨン:서연)があります。そのとき私に従うものが王である私に徳目を教えてくれるので、あなたも来て一緒にお聞きなさい。」と言う。
「殿下の人とおっしゃいましたか?」と、王の言葉に憤りを感じた奇轍(キ・チョル)。王は高麗のあるべき姿を見せると言う。キチョルは前進し王になにか仕掛けようとするも、崔瑩(チェ・ヨン)に止められる。けれど崔瑩(チェ・ヨン)は奇轍(キ・チョル)の妖力を受け、肩にダメージを負う。キチョルのほうが強いようだ。なんともないふりをして、王に王妃のところへ行くようにと言う。
恭愍王(コンミンワン)はおもむろに王妃の手を取り、王妃の居所に危険が無くなるまでは、自分の居所で一緒に生活すると言う。「今日、奇轍(キ・チョル)が来て、王妃の生命に危険を及ぼそうとした」という王。王妃は「聞きました」と答えるだけだ。「だから、だから」と王。高麗で手をつないで以来、初めて二人の距離がゼロになっている。「一緒にいます」と王妃。チェ尚宮は気を利かし、二人と距離を取り歩く。
典医侍(チョンウィシ)で崔瑩(チェ・ヨン)とイ・ソンゲが話をしている。イ・ソンゲは崔瑩(チェ・ヨン)の武勇の噂を聞いたことがあるし見た人もいると言っている。口数の多いソンゲに、剣に頼らず100人の敵がいたら避けろと、訓示を述べる崔瑩(チェ・ヨン)。
ウンスと崔瑩(チェ・ヨン)。みんなの耳はなんともないとのことだ。崔瑩(チェ・ヨン)はウンスに「少し話を」と、持ちかける。「王の承諾を得て天の門へお連れします」という崔瑩(チェ・ヨン)にウンスは「あそこまで行っても天の門が開く保証はないわ。あなたは王のためにすることが多いでしょ。私とした約束守ると?」と、顔色を変えずに言う。
崔瑩(チェ・ヨン)は「ここにいたら、だんだんと危険がひどくなります。多くの人があなたを欲するから、知られる前にあなたが去るほうがいいと思います。」と言う。ウンスはひとつ知りたいことがあると言い、「奇轍(キ・チョル)の家から逃げようとした時に助けてくれたのはあなたでしょ?そうでしょ?あの日私が危険な目にあったら戦ったでしょ?救おうと。」と聞く。そうだと答える崔瑩(チェ・ヨン)。
「あなたは奇轍(キ・チョル)と戦って勝てるの?」と、ウンス。崔瑩(チェ・ヨン)は負けるという。「ここで、この世界で負けるということは死ぬことでしょ?」と聞くウンスに、そうだと答える崔瑩(チェ・ヨン)。「分かったは私もちょっと考えるわ」と、立ち去ろうとするウンス。「もう笑わないのですか?」と崔瑩(チェ・ヨン)。
奇轍(キ・チョル)は王を手に入れれば、簡単に崔瑩(チェ・ヨン)を手に入れられると言っている。また、王にかしずくものはすべて殺すとも。ウダルチに対抗するために暗殺部隊のチルサルも呼ぶと。そして王を帰るとも。その前に王にきっちりと教えてやると意気込む。そしてウンスについては王も崔瑩(チェ・ヨン)もいなければ自らやって来るだろうと言っている。
チョ・イルシンは王が奇轍(キ・チョル)にとった態度を誉めそやし、王妃や崔瑩(チェ・ヨン)を救った医聖が王に力があることの証となり、人材を呼び集めることができるという。 このやりとりを聞き崔瑩(チェ・ヨン)は王に食ってかかる。王は医聖の危険が今以上になることはわかっているが方法がないと言い、崔瑩(チェ・ヨン)は「奇轍(キ・チョル)と何が違うというのですか?」と、残忍さで人を従わせてきた奇轍(キ・チョル)と同列だという。
崔瑩(チェ・ヨン)は医聖の代わりとなる人材を連れてくるので、医聖を開放して欲しいという。それが医聖との約束だから当然だと。「私の第一の忠臣が私を非難し大言を吐くとは」と、王。「私が人材を連れてくれば、私など何人もいる忠臣の一人にしか過ぎません。怖いのですか?」と、崔瑩(チェ・ヨン)。「そうか、そんな臣下の顔を一度見てみようではないか」と、キレ気味の王。「それでは連れてきます。そうすれば医聖は」と崔瑩(チェ・ヨン)。「送り出す。私が」と、王。
イ・ソンゲの父・李子春が薬草をもってお礼に来ている。医聖のことを地元や元に話すと言っている。
ウンスは「もう笑わないのですか?」という崔瑩(チェ・ヨン)の言葉を思い出し「そんなことは、Don’t worry Be happy! よっしゃ!」と、気合を入れる。そしてトンマンに天の門へ行く道を教えてもらう。もちろん高麗時代には存在しないハングルで書いている。
一度開いたのだからと、天の門へ行き待つつもりのウンス。旅費がないので手術代を王妃に工面してもらえないかと考えている。崔瑩(チェ・ヨン)には内緒で男装して笠をかぶりいくという。御医チャン・ビンは「ここにいると怖いですか?」と聞く。ウンスは「一番怖いのは私よ。この地で何をしてしまうのかわからなくて。ほんとに怖いの。歴史や政治の責任を取るのは嫌なのよ。」と、答える。
暗殺部隊のチルサルがやってくる。その内の一人はウンスを連れてくる役目を担う。
崔瑩(チェ・ヨン)は人材集めに奔走している。元にも名が轟く秀才イ・セク先生の家に行くも風采が上がらない中年の男がいるだけだ。けれど、それが当人だった。「先生の先生に伝えることがある。命が惜しくて隠れているのでしょう。ウダルチ大将崔瑩(チェ・ヨン)に会う勇気があるなら連絡してくれと伝えて」という崔瑩(チェ・ヨン)。
ウンスは自分に手術道具を代わりにして薬剤を全て持ち出し逃げた。どうやら旅費にしたようだ。けれど、すぐに崔瑩(チェ・ヨン)に見つかる。「一人で天の門へ行くと?怖くないのですか?」と小言を並べる崔瑩(チェ・ヨン)。「私達、約束をやめましょう。拉致されたのは忘れるわ。どちらにしろこうなったのは仕方ないから。私を帰すという約束はなかったことにしましょ。」と、ウンス。
「約束をなかったことに?あなたのために戦い死んでしまうから?それで一人で天の門へ行くと決めたのですか?私を思い?」と崔瑩(チェ・ヨン)。「握手しらないでしょ?私の世界では初めて会い挨拶するとき、久しぶりにあってうれしい時、そして、最後に別れの時に握手するの。さあ、握って」と、手を差し出すウンス。
その手を強く握り歩き出す崔瑩(チェ・ヨン)。「私がした約束です。やめるかどうかは私だけが決められます。」と言う。ウンスは「こんなコトしても、また逃げるわよ。見送ってよ。人が自分の目の前で死ぬのをもう見たくないの。あなた達の世界に関わるのも嫌だし、あなたの為に泣くのも嫌なの。だから見送って」と言う。
「私がどうして見送ると?ここで。」と崔瑩(チェ・ヨン)。「私を守るの、もうやめて。これ以上私を守らなくていいと言ってるの。約束なんてやめたほうが楽なの。ただ止めましょ」そう言って去っていくウンス。ウンスは高麗武士にとっての約束の意味をわかっていない。
先生の先生、イ・ジェヒョンに呼ばれた崔瑩(チェ・ヨン)。彼は胸襟を割って話して欲しいと言う。崔瑩(チェ・ヨン)の父とは旧知の仲だったとのことだ。色々崔瑩(チェ・ヨン)について調べており、王の右腕であり、王には彼しかいないことも知っている。「そんな事が聞きたかったのですか?」と、崔瑩(チェ・ヨン)。「どうして今の王なのか?」と、7年間は死んだように生きていたのに、いなぜ今の王にかしずいているのかを問うイ・ジェヒョン。
「王を品評しろというのですか?」と崔瑩(チェ・ヨン)。「私達はもう高麗に未練のない者達だ。そんな私達に説明してくれ。どうして今の王なのかを」と、イ・ジェヒョン。彼の名を王妃も聞いたことがあるほど高名な学者だ。手厳しい上訴を上げたことを王も覚えている。果たしてそのようなものが王にかしずくだろうか?
イ・ジェヒョンは王の考えなどを崔瑩(チェ・ヨン)に聞くもチェ・ヨンハ知らない聞いたことがないという。イ・ジェヒョンは王が何をしてくれるのかと聞き返すと崔瑩(チェ・ヨン)は逆に問いかけ「あなたがたが望む王とは一体どんな方ですか?」と、生まれながらに民を思う聖君が王なのかと問う。
あらためて「どうして今の王なのか」と問うイ・ジェヒョンに崔瑩(チェ・ヨン)は「私が初めて自ら選んだ王だからです」と答え、王の恐れ、混乱、後悔という至らなさを目の当たりにしながらも「このかたは恥を知っている」と、恥に対して鈍くなる前に恥じることを守るためだと言う。イ・ジェヒョンは自分たちに危険が及ぶが守ると約束できるかと、崔瑩(チェ・ヨン)に問う。
王と会う崔瑩(チェ・ヨン)。イ・ジェジョン、医聖、ウダルチ、王妃のことを話す。穏やかに話しているが、崔瑩(チェ・ヨン)は何かを決断したように見える。
チェ尚宮はチルサルが来たことを告げる。奇轍(キ・チョル)にとっては誰であろうとこの世のものはおもちゃにすぎない。そんな奇轍(キ・チョル)から全てを守ることはできない。崔瑩(チェ・ヨン)は昔の想い人メヒも守れなかった、「あの方も」と言う。続けて「叔母さん、メヒの顔を思い出せないんだ。随分前から。そんなのはダメだから、忘れる前に会わなければと」と崔瑩(チェ・ヨン)。
「何を言ってるんだ?」と、チェ尚宮。「私ができることをするということです。父がおっしゃっていた、最も良い戦略は最も単純だということを」と、崔瑩(チェ・ヨン)。王とのことを思い出しつつ玉座に礼をして王宮を出る。チェ尚宮はそこにある決意を観る。王妃にそのことを告げ、止められるのは「あの方」だけだというと、王妃はすぐに旅立つように命じる。
チェ尚宮はウンスと会い「何かありそうでやって来たのです。あいつが持っている剣を見たことがありますか?師匠から受け継いだ剣です。その柄の部分に紐が結んであります。その紐はあいつの許嫁のものでした。国が落ち着いたら結婚しようと。けれど死にました。」と、先々王に辱めを受け、師匠を殺されたことで自ら命をたったことを説明する。
「毎日寝て過ごし戦いがあればまっさきに突っ込む。。そんな死んだように生きていたあいつが、近頃変わりました。何かしようと走り回って。それは医聖のおかげだと思います。あいつが『あの方』と呼ぶのは医聖でしょう?あいつに『信じられない』と、おっしゃいましたか?『もう必要ない』と、おっしゃいましたか?だからあいつは自分が必要な場所を見つけたようです。それは死に場所のようです。医聖」と、チェ尚宮。
「一緒に行く」と、ぐずるテマンに、ワナ(陽動)を仕掛けるから一人で行くという崔瑩(チェ・ヨン)。テマンはいつも正面突破なのに罠を仕掛けるのかと問う。崔瑩(チェ・ヨン)は「どうやらおかしいよな。惜しいものや戻りたいところがあるようで。どうやら怖いみたいだ。ついてきたらもう会わないぞ。俺の言うことは冗談じゃない」と言い、一人で行く崔瑩(チェ・ヨン)。
奇轍(キ・チョル)にも崔瑩(チェ・ヨン)が来ると連絡が入る。ウンスは馬に乗り崔瑩(チェ・ヨン)の元へ駆けつけようとする。以前、戦えば負けると言っていた。それは崔瑩(チェ・ヨン)が死ぬということだ。
12話に続きます
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