信義(神医:シニ)第7話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)
信義(神医:シニ/シンウィ:신의)の第7話あらすじ&レビュー(ネタバレあり)です。
反逆者に仕立てられたチェ・ヨンは先王である慶昌君(キョンチャングン)をどう守るべきか迷う。
スインは「官軍に捕まる?一緒に来る?」 と問う。チェ・ヨンは「ただ家に戻るというのはダメなのか?」と、問い返す。そんな事が許される状況ではない。
ウンスは「どっちが見方なの?」とチェ・ヨンに聞くが、曖昧な状況だとしか答え用がない。ウンスは「それなら知らないふりして逃げましょう」と言う。その提案に乗ったチェ・ヨンは「あっちへ先に逃げてください」と、二人を逃がす。
二人に合流したチェ・ヨンは雨が降るからと急がせ、またもや二人だけを活かそうとする。「どうして」とゴネるウンスにチェ・ヨンは「一度だけでもただ『なぜ?』と言わずに言うとおりにしてください。どこにいても私が探しますから」と言い、出発させる。
ウダルチのナンバー3チュソクが江華島へ着いた時には時すでに遅く、チェ・ヨンたちは官軍からもキ・チョルたちからも追われる身となっていた。そこに謎の猟師がやってきてウダルチであることを見抜く。そしてすでにチェ・ヨンが手配されていることを知る。
チョ・イルシンはすでにチェ・ヨンがキチョル側について反逆の意を示していると王を煽る。チェ尚宮は王妃の命によりテマンを連れて行く。王妃は事情を聞くが、一方的な聞き方だ。テマンもいつもの様にどもりがちで、的確な返答ができずにいる。結局、キチョルの命にチェ・ヨンが従っているという事実を確認しただけだ。その事情を把握することはない。チャン・ビンとチェ尚宮は弁明するが王妃は「知りたくもないし聞きたくもない」と、一蹴する。
雨漏りのする山小屋で再度落ち合う二人とチェ・ヨン。賊が入ってきたかと短剣を振りかざすウンスの攻撃をかわしたチェヨンは「自分を守る自信がないならむやみに振るうな」と、叱責する。稲光に照らされたチェ・ヨンの顔に血がついている。「どれだけ傷ついたの?」というウンスに「自分の血ではないんです」と答えるチェ・ヨン。「拭きなさい」と突き放し「子供が起きる」とウンス。「子供だって?」というチェ・ヨンはそれが慶昌君(キョンチャングン)であることに気づく。
チェ・ヨンは昨日も寝ていない。寝ずに戦い馬に乗り守るチェ・ヨンの隣に座るウンス。チェ・ヨンはウンスを避けるも付いて行ってまた隣に座る。「これからは私が守るから、目をつぶって寝て」と、ウンス。チェ・ヨンは「男が女の肩に?」と拒否感を示すも、ウンスはあなたのほうが疲れているんだから男も女もないと肩を貸す。寝たふりをして甘んじるチェ・ヨン。
慶昌君(キョンチャングン)が再び痛み出す。チェ・ヨンに渡した鎮痛剤のアスピリンを飲ませる。それだけで針などの治療ができないウンスに食ってかかるチェ・ヨンに「奴」呼ばわりする。ウンスは自分が辛い時はこうすると有名な歌手・ヤン・ヒウンの物まねをして辛さを紛らわさせる。破綻した高音の歌声を披露して笑いを誘う。
チュソクと猟師が小屋にやってくる。スインがきチョルへチェ・ヨンたちを逃してしまったことを報告する。キチョルは「よくやった。捕まえていたら興がない」と、褒めるが、スインは本当にほめられたのか皮肉を言われたのかよくわからない。
猟師は江華郡守の伝言を伝える。「ウダルチ大将から直接聞かなければならない。私の目と耳で彼の所業を判断する。だからお連れしろ」と。慶昌君(キョンチャングン)を馬で移動させるのは揺れて良くないこともあり、面識もなく信じられるかどうかわからないが、現状を打開する方法もないため郡守のもとへ行く事にする。
チェ・ヨンはチュソクを帰し王にある言葉を伝えるように言う。けれども、チュソクは王が疑心暗鬼になっており、自分は副隊長の命で秘密裏にやってきたため、このことが知れると良くないという。自信はないが王の答えを聞いてきてくれと、チェ・ヨン。そして、自分のせいでお前が死んでしまったらと前置きし「すまない」と言う。
王と王妃が対峙して座っている。御医チャン・ビンを仲介にして、聞こえているのに直接話さない形式で会話している。「ウダルチ チェ・ヨンが心配だからと、心にもないのにこうして茶菓子を用意して呼んだのでしょう。どうしようか?」と、王。王妃はキチョル邸に乗り込むので許可してくれというが、王は王妃の頭がおかしくなっているので治療すべきだとチャン・ビンに言う。
ここで王妃が直接王妃に話しかける。自分は元の姫なのでいくらキチョルでもむやみに扱うことはできないと。王は以前もそうしたことを指摘し「一体どこまで私を辱めれば気が済むのですか?一国の王が最も信頼している部下を失いました。彼がどうしようと言えることはありません。けれど王妃が自ら乗り出すと?私はそんなに半人前ですか?彼がそんなにいいのですか?彼のためにここまでするのですか?」と問う王。
王妃は「王におかれましては、私のようなものより彼が必要だと思ったのです。あなたは絶対にわからないでしょうが、絶対に知ろうとしないでしょうが、私は、私は・・・」本心を明かし告白しようとする王妃に、乱入してきたチョ・イルシンらが水を差す。
チェ・ヨンの謀反容疑、それに付随して副隊長が王に黙ってチュソクを送ったことを咎め、ウダルチは王を人質にとっていると言うイルシンたち。ウダルチ部隊は職を解かれ軟禁される。
チェ・ヨン、ウンス、慶昌君(キョンチャングン)の3人は江華郡守の元へ着く。慶昌君の煬帝は「天の薬」とウンスの教えた「呪文」のおかげで落ち着いている。ウンスは庭先でハッカ(ペパーミント)を見つけたので鎮痛剤を作ると言っている。
圍籬安置(ウィリアンチ:위리안치:軟禁)中の慶昌君(キョンチャングン)を連れてきたため謀反の嫌疑がかかっているが、王に判断を委ねるために逗留することに決めたチェ・ヨン。郡守がこのように率先して受け入れることを疑意の眼差しで見ている。「慶昌君(キョンチャングン)を立て謀反でも起こすのですか?」と、逆に群衆に問うチェ・ヨン。
郡守は笑いながら「チェ・ヨンと言ったか?私は国の禄を食むものだよ。代々国の禄を食むには何が重要だと思うか?あとで機会があれば教えよう。」と、何やら含みをもたせた言い方をする。
ミントを摘むウンスにチェ・ヨンが声をかける。鎮痛剤づくりのためだが、ミントを使った好きなカクテル「モヒート」を思い出す。けれど、タギのように薬は作れない。「医員ではないのですか?」とチェ・ヨンが聞くも、現代では医師は薬を作らないという。ふざけて摘んだ華をチェ・ヨンの耳に飾るウンス。「おかしくなりそう」と、大笑いをするウンス。「花の香がいいから。あなたの血の臭いをかき消してくれるわ」と、付け加える。
慶昌君(キョンチャングン)の居所に厳重に護衛がついている。郡守は慶昌君(キョンチャングン)が寝ているとごまかし、ウダルチほどではないがと、護衛の腕は確かなことを伝え、二人に食事をすすめる。ウンスはコチュのきいた赤いキムチがあればいいと言っているが、この時代には唐辛子は半島にない。チェ・ヨンはなんとなく後ろ髪を引かれる思いで居所を離れる。
慶昌君(キョンチャングン)の居所にはキチョルがいる。「今からでも呼べばチェ・ヨンが来るでしょう。」と、間接的に脅迫し、軟禁中の慶昌君を担ぎ出した謀反の罪がかけられていると、今度は直接脅迫する。あなたの三寸(三親等)の現王がそう決めたと。チェ・ヨンは首都開京(ケギョン)に護送され、謀反の罪で裁かれると。
「全ては計略だ」という慶昌君に「当然、計略でしょう」と、自らのプランであることを明かすキチョル。「私は元来こんなことが得意です」と、キチョル。「どうして?」という慶昌君に「幾つか理由がある」といい、まずはチェ・ヨンが欲しい。そして、チェ・ヨンが手に入れば医聖(ウンス)も手に入る。さらに、新しく王座についた現王が気に入らないという。最後に慶昌君(キョンチャングン)へ復位を勧めどうするか問う。
慶昌君は自分は幼く道理もわからないが、「チェ・ヨンは謀反を起こすような人ではない」と言う。キチョルは「人は自らの命のために何をしでかすかわからない。あいつがいくら忠誠心旺盛だといっても」と、答える。けれど、慶昌君はチェ・ヨンはそんな人ではないと再度言う。
キチョルは、チェ・ヨンが謀反を起こしたかどうかは重要ではなく、彼が生きるか死ぬかが重要だという。「チェ・ヨンがあなたに頭を垂れれば生かすということですね?」という慶昌君に、キチョルは「そうです!簡単な話です」と、答える。けれど、慶昌君は「チェ・ヨンはそうしない。誇り高いチェ・ヨンは嫌な人間に頭を垂れることをしない」と言う。「カケますか?」と、キチョル。最終的にはあなたでも王でも捨てますよという。「人は元来そういうものです」と。
キチョルは毒薬を取り出し、チェ・ヨンが毒を飲めば自分は助かるときチョルに言われたと、チェ・ヨンに伝えた時、チェ・ヨンがどうするか。「知りたくはないですか?」と、慶昌君に言うキチョル。
江華郡守は、もし慶昌君が復位したいと言ったらどうするかと、チェ・ヨンに問う。チェ・ヨンは慶昌君を亡き者にするという。「自分は王を守るウダルチだ」といい、「王を害するものが誰でも、それを排除するのが私の仕事です」と答える。
キチョルは慶昌君に罪はないといい、チェ・ヨンさえ死ねば謀反はなかったことになると言う。けれど「そうでなければ、あなたが死ぬことになります。大反逆罪人。陵遲處斬。そうなります。」と、付け加える。「あなたは、チェ・ヨンが欲しいというのに、どうして殺そうと?」と、問う慶昌君。※陵遲處斬(ヌンジチョチャム:능지처참)とは徐々に四肢を切り刻む残酷な死刑方法。
「あなたが知らないから。人の本性がどんなものか、全然知らないから教えて差し上げようと。そして実はチェ・ヨンはどうやっても死ぬことになります。あなたは生きてください。」と、キチョル。「チェ・ヨンを生かす方法はないのか?」と、キチョルの手を取り問う慶昌君。「だからあなたが命を捨てればと言っているのです。王位を望むものがいなければ謀反も無いことになるのですから。」と舌打ちするキチョル。
チェ・ヨンとウンスが慶昌君の居所へ戻る道すがら、ウンスは慶昌君を現代に連れて行くことを提案する。そうすれば手術も受けられる。このままでは皆ここで死ぬ。自分までも。「一緒に行ってはダメなの?ここでこれ以上誰も殺さなくていいの。だから行きましょう。天の世界へ。私と一緒に。」と、ウンス。一瞬止まったチェ・ヨンだったが再び居所に歩いて行く。
寝ていると思った慶昌君は毒を煽っていた。ウンスにはどうすることもできない。慶昌君はお前を助けるためだとキチョルに教えてもらったと言う。「どちらにしろ私が長く生きられないことをあいつは知らない」と、チェ・ヨンを助けるために毒を飲んだことを告白する。
「ひどく辛いですか?」と、チェ・ヨン。慶昌君は「私も行けるか?あそこに、天の国。話してくれ。」と言う。チェ・ヨンハ言われたまま話をはじめる。「辛い。とても辛い」と慶昌君は。「もう、辛くはさせないように致します。それでもいいですか?」と、チェ・ヨン。そして短剣を抜き慶昌君を刺し絶命させる。仕方ないことだった。
驚くウンス。チェ・ヨンは江華郡守が裏切ったとして、外の様子を確認しようとする。ウンスは拒否感を示す。チェ・ヨンは「私が言うとおりにして、私のそばに居て、そうすれば守ることができるって、何度言わせるのですか?」と、ウンスを抱く。「触らないで。その汚い手で」と、チェ・ヨンを突き放し出ていくウンス。「出て行かないで。お願いだから」と、チェ・ヨン。
ウンスはキチョルに捕まってしまう。チェ・ヨンは内功を使って戦うもウンスが人質に取られたため仕方なく剣を捨てる。そして、慶昌君を殺し謀反を画策した罪で捕らえられる。
第8話に続く
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