清の皇帝登場！年代からして康煕帝のはずなんだけど・・・ 馬医32話
イ・ビョンフン監督が演出するチョ・スンウ（조승우）、イ・ヨウォン（이요원）主演韓国時代劇・歴史ドラマ馬医（マイ／ばい：마의）第32話の解説＆感想（あらすじ・ネタバレ含む）です。
清でウ妃の治療を担当し、皇帝からの勅書を得て朝鮮に帰ることを夢見る白光炫（ペク・クァンヒョン：백광현）。
そんなクァンヒョンはついに皇帝に謁見するに至ります。
はたして、その皇帝とは一体誰なのでしょうか？
年代からして康煕帝（こうきてい）のはずなんだけど・・・
前回、淑徽公主（スッキ／スクフィコンジュ：숙휘공주）の3年喪が開けた年から、舞台は1664年だと類推しました。そうすると、現在の皇帝は清朝第4代皇帝康煕帝（こうきてい）ということになります。
世界史を習った方なら、俗にいう三世の春・康雍乾盛世というものがあったことを覚えているのではないでしょうか？康煕帝・雍正帝・乾隆帝の三代の御代をこう呼びます。
康熙帝は1661年に即位しているため、当然ながら1664年の時点で皇帝なのですが、彼は8歳にして皇帝の地位についたため、1664年にはまだ11歳です。
もともとドラマ馬医は時代考証がいい加減なのでなんとも言えないところですが、昨日チラッと出てきた皇帝は、11歳には見えませんでしたよね？
さらに、その高級のウ妃ですが、おそらく雍正帝（ようせいてい）を産んだ烏雅氏、のちの孝恭仁皇后をモデルにしているのではないかと思われるのですが、彼女は1660年生まれのため当時4歳で、当然ながら後宮へも入っていません。
そのため、清へ行ってからのクァンヒョンの描写は、完全にファンタジーの世界です。
余談ですが、朝鮮半島の国家に上国がある場合には、王は一冊封国家となるため、陛下とは呼ばれず殿下（チョナ）とよばれます。
また、万歳（マンセ）という言葉も使用できず、一桁下の千歳（チョンセ）という言葉を使用します。冊封国である以上、すべて上国、当時は清よりも一弾へりくだらねばなりませんでした。
【参考】 顕宗（ヒョンジョン：현종） 韓国歴史ヒストリア
馬医第33話に続く
挿入曲 馬医OST たった一つ（オジク タン ハナ：오직 단 하나） ソヒャン（소향）
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