武橋湯飯(ムギョタンバン)は実在した? 馬医10話
イ・ビョンフン監督が演出するチョ・スンウ(조승우)、イ・ヨウォン(이요원)主演韓国時代劇・歴史ドラマ馬医(マイ/ばい:마의)第10話の解説&感想(あらすじ・ネタバレ含む)です。
無事に中毒の原因を救命してチニョンんだけでなく多くの人を救った白光炫(ペク・クァンヒョン:백광현)。馬医の身ながら、その博識を活かしてめざましい活躍を見せています。
さて、今日は劇中に登場するクッパのお店・武橋湯飯(ムギョタンバン:무교탕반)についてお話します。
こういった切り口からもわかるように、武橋湯飯は実在したお店出す。けれど、正確にいつから創業していたか、いつ無くなったかというのはわかっていません。
そもそも、朝鮮時代には商行為がさほど盛んではないため、現在の韓国にもほとんど老舗というものが存在しません。現存する最古の飲食店が里門ソルロンタン(イモン ソルロンタン:이문 설농탕)で1904年の創業です。
一方で日本では100年以上の飲食店や企業がゴロゴロしていてさほど珍しいものではありません。個人的なことですが、以前勤めていた会社も100年以上の歴史を持っています。
ちなみに、日本最古の飲食店は京都にある一文字屋和助(略して一和)という餅屋は西暦1000年(長保二年)の創業ですので今年で1013年です。しっかりとした食事を出す店でも1465年(寛正6年)創業の本家尾張屋本店ですので、その文化の差が改めてわかると思います。
さて、武橋湯飯(ムギョタンバン)ですが、モノの本によると1800年代半ば頃から始まったとされています。当時の王は第24代憲宗(ホンジョン:헌종)です。憲宗はお忍びで武橋湯飯を訪れたとされており、重臣たちも、店を探し当てて通ったと言われています。
あれ?なんかおかしいですよね?馬医では第18代顕宗(ヒョンジョン:현종)が国王として登場していますよね?そして、年代は1600年代半ばです。
そう、実は馬医での設定は200年ほどサバを読んでいるのです。しかも、実際に武橋湯飯(ムギョタンバン)で出されていたものは海鮮クッパではなく牛肉を使ったチャングクパプ(장국밥)だと言われています。
時代考証を無視することが日常の韓国ドラマですが、さすがに200年というのは・・・。日本だやったら視聴者からの広義の電話が殺到でしょうね(汗)
余談ですが、日本人はクッパと言っていますが、正式にはクkパp(ククパプ:국밥)です。韓国に行ってクッパと言っても、日本人の間違え方を知っている韓国の人には通じますが、あまり外国人に接しない人には通じないので、気をつけて発音してくださいね!
第10話に続く
挿入曲 馬医OST たった一つ(オジク タン ハナ:오직 단 하나) ソヒャン(소향)
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