人医になるためのステップは? 馬医13話
イ・ビョンフン監督が演出するチョ・スンウ(조승우)、イ・ヨウォン(이요원)主演韓国時代劇・歴史ドラマ馬医(マイ/ばい:마의)第13話の解説&感想(あらすじ・ネタバレ含む)です。
ドラマ内では動物を扱う馬医に対して、人に接する医者に人医(人醫:イニ:인의)という言葉を使っています。それでは、人医になるには一体どうしたら良いのでしょうか?中央官庁に所属するためのステップを見てみましょう。
ドラマ内では恵民署(ヘミンソ:혜민서)で教育するための医生を試験に酔って選抜するというものでしたが、恵民署には31人の医女(ウィニョ:의녀)はいたものの、大人数の医生がいたわけではありませんでした。実際には医生ではなく数名の医官がいました。
基本的な三医司(サミサ:삼의사)に所属する医官の登用は科挙(クァゴ:과거)のうちの雑科(チャプグァ:잡과)によって行われます。
雑科は科挙と言っても両班が受けるものではなく、庶子や中人が受ける専門職の登用試験で、ほかには通訳を行う訳官や地理学の専門家などがあります。
ドラマでは三医司の中でも医療現場である恵民署にスポットがあたっていますが、雑科のうちの医科(ウィグァ:의과)の主管は恵民署ではなく、医療行政を司る典医監(典醫監:チョンイガム:전의감)です。
科挙には式年試(シンニョンシ:식년시)という3年毎に開催される試験と、慶事がある際に行われる大增廣試(テジュグァンサ:대증광시)があり、それぞれに1次試験に当たる初試(チョシ:초시)が秋に、2次試験に当たる覆試(ポクシ:복시)が翌年の春に行われます。もっとも、ドラマでは撮影の都合上季節をまたがないことが多いです(笑)
今回、ドラマ後半で出てきた鍼の練習をするための人形・鍼灸銅人経(チムグドンインギョン:침구동인경)はちゃんと試験科目に入っていますので、このあたりはしっかりと時代考証がなされていますね!
第13話は比較的ほのぼのとしていましたが、14話以降はいつもの様に一難去ってまた一難となりそうです。
【参考】 顕宗(ヒョンジョン:현종) 韓国歴史ヒストリア
第13話に続く
挿入曲 馬医OST たった一つ(オジク タン ハナ:오직 단 하나) ソヒャン(소향)
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