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Dr.JIN(ドクター・ジン)第21話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)

      2017/12/08

Dr.JIN(ドクター・ジン:닥터 진:JIN-仁- 韓国版)の第21話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)です。

刺されて死んだチュノンを見送る河原。

「最後に行く道は本当に寂しいものですね」と、ジンヒョク。

大院君も「静かに送って欲しいというのがチュノンの最後の願いだった」と、涙を流す。大院君(テウォングン)には何も言葉を残すことなく逝ったチュノン。彼女の生前の願いは「もし他の世界があるなら、その時はキーセンではなく平凡な女として生きていきたい。」と言っていた。そして、大院君に「朝鮮一の男になってくれ」とも。その2つのことに呼応する大院君だった。

ジンヒョクはチュノンにミナが死んだと聞かされたことを信じられずにいる。

テギュンはジンヒョクではなくチュノンを殺めた手下を蹴り飛ばす。そこにキョンタクがやってきて、事の次第がバレる。キョンタクはテギュンの軽率さを咎める。以前もそうだったし、父の許可なく動いたのだろうと。

けれど、テギュンは「お前だけが父から秘密裏に命を受けていると思っているのか?」と、反論する。そして、あちこちで忙しそうだと、二重スパイのことを咎め、本当はどちら側なのかと猜疑心を持って問いかける。

左議政(チャウィジョン)が部屋から出てくる。テギュンがジンヒョクの件を話すと、ジンヒョクのことを「こちらにいれば薬だが、あちらにいれば毒だ。」という。そして、ジンヒョクの代わりに朝鮮一のキーセンであるチュノンが死んだことを惜しいと言う。さらに、一つの事も満足に成し遂げられないテギュンを叱責する。

 

「どうしてボクはここに来たのだろう?お前(ミナ)を救うために来たんだと思っていたけど・・・」と、すでにミナのいない世界に戻っても仕方ないと思うジンヒョク。そして、思いつめて絶壁の縁に立つ。「ここから飛び降りればどうなるんだろう。どうせ生きられないのならむしろ・・・」と、飛び降りようとする。そこにやってきたヨンネが後ろから抱きつきジンヒョクを止める。

「あの人(ミナ)のためにも、無事に帰らなくてはならないのでは?」と、ヨンネ。「これ以上、戻る理由もここにいる理由もないんだ。あの人はもう・・・」と、ジンヒョク。

 

イ校理(ギョリ)が落ち着かない様子で大院君を待っている。江華島(カンファド)がフランスから砲撃を受けたために、至急、入宮しなければならないと言っている。しかも1隻ではなく10隻も来ている。戦争だ。結局、開戦を防げなかったのだ。

ジンヒョクはヨンネもミナと連動して死ぬ運命にあることを嘆く。「事故だったのですか?ただ気になって」と、ミナのことを聞くヨンネ。「ボクに怒っていて」と、いきさつを話すジンヒョク。「それで、心を痛めていたのですね。最後の言葉はなかったのですか?」と、ヨンネ。「また会えるはずだわ」と言ったことを伝えるジンヒョク。「また会えるわ」と、戻れば回復したミナに会えると、ジンヒョクを励ますヨンネ。「だから、帰るまで変な気は起こさないで」と。

フランス艦隊の攻撃。朝鮮軍は多く見積もっても500しか戦力がいない。これではとても防ぎようがない。安東金氏は天主教徒を開放した大院君の失策だと非難し、ヨンヒは「本質は天主教徒への迫害を行った安東金氏側の失策にある」と非難する。民衆も大院君の失策と思っていると、左議政(チャウィジョン)。互いに非難し合う両陣営。「私が責任をとる」と、大院君。

安東金氏は「大院君が戦争に勝ったらどうする?」「絶対勝ってはダメだ」と、その腐敗ぶりを露呈する。そんな同胞たちにキョンタクは「清のように干渉を受けることとなります。一旦国を守るのが優先ではないですか?」と持論を言う。けれど、左議政(チャウィジョン)はこちら側に利のない勝利などいらないという。御医は先が分からないのが問題だという。

キョンタクは部屋に帰り、ジンヒョクがしたためた手紙を読む。ジンヒョクの言う通りに歴史が動いていることを、改めて認識する。左議政もそれが気になり聞きにくる。「勝つのか・・・それなら答えは一つだ。どうやっても戦争が終わる前に、宮廷の戦争を終えるほかは・・・」と、左議政。そして家門のことも気にするが、答えはないようだ。「自分たちの作る歴史はジンヒョクのとは違う」と、キョンタク。

内医院でも戦争の話で持ちきりだ。内医院からも医員を送らなければならない。「誤解があったようです。今からでも行って神父さまを説得すれば・・・」とヨンネ。けれど、ジンヒョクは「これからは自分のことだけを考え、他人のことは考えないで。もしそうしなければ、どんなことがあるか分からない。死ぬといっているんだ。分かりますね?」と、ヨンネを止める。

安東金氏は王の拉致計画を練っている。「危険だ」「そこまでする必要が?」との意見に「そうしなければ我が家門は生き延びられない」と、左議政(チャウィジョン)。テギュンは相変わらずキョンタクを非難する。厳重な警戒の宮廷からおびき出す算段もする。架空の毒殺計画を大院君に知らせ、王を私邸に向かわせ、その途中に拉致するという算段だ。「大院君が信じるかどうか?」と、キョンタク。目上のものに教えを与える狼藉を左議政は叱責し、何としても計画を進めるようにと命じる。

「主人にしたがわない犬」とキョンタクを蔑むテギュン。けれど、左議政は「あいつは嫌なことを言うが、聞くべき事を言わないというのか?」と、キョンタクをかばう。嫡出子の自分を邪険に扱う父に恨みを抱くテギュン。家門の跡を継がせるのではないかとの外野の声にも過剰反応する。そして、御医とビョンオクは自分の座は自分で守らないといけないといい、安東金氏の領袖となるべきとけしかける。

キョンタクは偽の投書を大院君の執務室に仕込む。キョンタクは疑いを持たれているということを再度ヨンヒに問う。「オレならこの場で斬る」というキョンタクにヨンヒは「お前を守りたい」と友情を見せる。

ヨンネはホ医員にチュノンが死ぬ間際に何を言ったのかを聞く。このときミナが死んだことを知る。「ミナ、あの人が死んだのなら、結局私も死ぬのだ」と、自分の死を予感する。「だから、だからそうだったの?」と、死ぬ運命だった自分を救うために歴史を変えたジンヒョクの思いも知る。「これ以上はそうさせるわけにはいかない」と、決意を固めるヨンネ。

王の毒殺計画に大院君はゆれる。ヨンヒは陽動であることも考慮するべきと進言する。けれど、それを加味したうえで、万が一を考え、危険な宮廷から私邸に移すことを決断する。

今晩、輿を襲い王を拉致することに決めた左議政。けれども、今一度考えるようにと進言するキョンタク。左議政は以前、密書が奪われたこともお前が内通したからかとキョンタクに問う。「私はお前を見誤ったのか?お前の忠心を信じていたのだが」と。キョンタクは父が心配だからというも、いらぬ心配といわれ計画は断行されることとなる。

 

歴史の復元力に畏怖を感じるジンヒョクと大院君。最後に一つだけと、大院君は王である息子・命福(ミョンボク)が天寿をまっとうできるのかと問う。「そうなるでしょう」と答えるジンヒョク。

江華島に行く決断をするヨンネは御医にその旨を申し出る。医員としての矜持もあるが、ジンヒョクが自分のために歴史に介入し、頭の中のコブにより絶命するのを防ぐためだ。「特にジン医員には言わないでください」と、秘密裏に行こうとする。

王の乗った輿が襲われる。けれど、事前に大院君にキョンタクが知らせ、偽の輿を用意しておいたのだ。けれど、これこそが安東金氏の陽動作戦だった。狙いは一安心しているであろう大院君だ。左議政(チャウィジョン)は自ら大院君の私邸・雲峴宮(ウニョングン)へ乗り込む。けれど、すでに大院君はおらず、軍に囲まれてしまう。左議政は辛うじて逃げるも、キョンタクは脇腹を矢に射られてしまう。

「恐れ多くも王を害そうとは。左議政の命は我が手中にある!」と、高笑いする大院君。そして、その協力者はなんとテギュンだった。地位と財産の保全を引換に父を売ったのだ。

 

ヨンヒはキョンタクを活人署(ファリンソ)に連れていき、ジンヒョクの診察を仰ぐ。けれど、キョンタクは「私を行かせろ。行かなければ。さわるなと言っている!」と、ジンヒョクの治療を拒否する。「本当に死にたいのですか?」と、ジンヒョク。「お前を殺そうとしたオレだ」とキョンタクが言っても、助けるというジンヒョク。医師として、そしてヨンネのために助けるという。けれど「お前からだけは治療を受けたくない」と、頑として拒むキョンタク。そこでヨンネに治療をさせることにする。

左議政は私邸に戻ったが、誰一人としてやって来ない。権力中枢が移った以上、もはやかつての求心力はないのだ。そこへ大院君がやってくる。

キョンタクは父の元へ行かねばと言って聞かない。「すべて終わったんだ。世界が変わったんだ!これからはオレと一緒に新しい朝鮮を見よう。今まで左議政に利用されたが、もう十分だろう。」と、ヨンヒ。「それで、今度は大院君の犬になれと?いずれにしろ誰かから利用されるのなら、あの方のところへ行く。最善と言うのは重要でない。あの方の手を握り、あの家に行ったときから、それがオレの運命だったんだ。」と、キョンタク。そこにヨンネがやってくる。

治療の必要はないというキョンタクに容赦ないヨンネ。治療しないと敗血症で死ぬと伝える。「オレを心配しているのか?」と、キョンタク。何かにつけキョンタクを傷つけ何度も殺したも同然のヨンネは「今回だけは助けたいのです。心の傷は治療できませんが、体の傷は治療して差し上げたいのです。それだけが私があなたにできることですから。私に機会をくださいませんか?これが私の最後の願いです」と、ヨンネ。

麻酔を取りに行こうとするヨンネにキョンタクはいらないと告げる。オレは武士だと。そして「あなたの前でしょう気を失いたくないんだ!」と、本音を言う。

大院君は好きだと聞いたのでと、左議政に蘭の鉢植を持ってきている。「こうしてはどうですか?命は助けます。すべての政治から手を引き退き、余生を家でのんびりと蘭でも育てながら送っては?悪い提案ではないでしょう。私が左議政に最後にする配慮です。お考えになっては?」と、言い立ち去る大院君。

「大院君。我が家門は60年だった。あなたはどのぐらいなのか?」と、故事を例にだし、そう長く続くものではないと、最後の言葉を手向ける左議政。

麻酔なしの治療が始まる。激痛に耐えるキョンタク。幸い矢は臓器を貫いてはいない。縫合だけすればいい。

治療を終えたキョンタクが戻ってくる。「来たか。私を尋ねてくるのはお前しかいないな。お前の言葉を聞いた方がよかったな」と、左議政。キョンタクは刀を抜き「命じてください。興宣君(フンソングン)の首を取りましょうか?そうでなければ息の根を止めましょうか?」と言う。左議政は「もう遅い」と諦める。けれどキョンタクは「まだ終わっていません!」と、声を荒げる。

左議政は大院君が来て隠居を勧められたが、隠居と死ぬのとどっちが良いかとキョンタクに聞く。「生きてください。生きてください父上。父上は私が生きる最後の理由です。この理由さえも失いたくはないのです。私がお世話します。私とともに母の眠る故郷へ戻り、余生をお送りください。このキム・ギョンタク、死ぬまで父上をお守りします。」と、キョンタク。

「お前の言葉を聞くにつけ、それも悪くないな。」と笑みを浮かべ、立たせてくれと頼む左議政。そして、おもむろにキョンタクの懐にある銃を取り出し引き金を引く。自らを撃ったのだ。

「だめです、だめです、誰かいないか?」と、わめくキョンタク。「誰にも見られたくない。知っているか?お前は私と似ていないようで、最も似ていた息子だ。 それでお前が最も恐ろしかった。私がお前の生きる理由といったか?これからは、お前自身のために生きろ。お前の懐はとても暖かいな、キョンタク」と言い絶命する左議政。最後の最後に利用しつづけた息子ならぬ息子に愛情を示す。「父上、父さん、父上」と、号泣するキョンタク。

ジンヒョクはヨンネが江華島に行ったことを聞く。フランス軍の攻撃が苛烈を極める。重要な文章を保管している外奎章閣(ウェキュジャンガク)など、ほとんどの官庁が落ち、残るは山城一つとなる。それもいつ落ちるか分からない。テギュンは以前と同様に大院君の責任を追求し、大院君も自分が責任をとるという。そして、自らが乗り出し江華島へ行くと言う。事態が事態だけに(最高位の)官職など関係ないと。

ジンヒョクはヨンネの状況を憂う。

最終回へ続く!

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