Dr.JIN(ドクター・ジン)第18話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)後半
2017/12/08
Dr.JIN(ドクター・ジン:닥터 진:JIN-仁- 韓国版)の第18話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)後半です。
あらすじの前に少々ご連絡を。
開設当初に比べ、とても多くの方に読んでいただけるようになった当サイトですが、最近、記事の全文をコピーしてブログに載せている方が複数名いることがわかりました。
これは、引用ではなく剽窃にあたり、重大な著作権侵害となります。もちろん、恐ろしい処罰規定もあります。法律が予定しているように数行の引用はご自由にしていただいて構わないのですが、さすがに全文は・・・。
本当はこんな堅苦しいことは言いたくはないのですが、守るべきルールやマナーもあります。お心当たりのある方、文章を引用したい方は、あわせてこちらもお読みください。→ 著作権について
では、はじめます!
自身の40年間の鬱憤を晴らすために刃を研いできた大院君(テウォングン)は、左議政(チャウィジョン)と戦うための決意を新たにする。
ジンヒョクが大院君を尋ねる。大院君が大妃の容態を聞く。ジンヒョクは心労を患っているという。大院君はそうに違いないと思っていた。野心を達成できなかったからだ。ジンヒョクは同様のことを大院君に問う。「あなたは欲心がないのですか?権力を手に入れたから大妃をあのように追い詰めたのでは?」 と、ジンヒョク。
自分が権力を振りかざすのなら、こんなことはやらないと言って投げた上訴文は、正5品司憲府持平(サホンブ チピョン:사헌부 지평)となったヨンヒが秘密裏に調査したものだった。「読んでみろ」と言われ、その文を読み「大院君さま、けれどこれは!」と、驚くジンヒョク。
「見過ごせない問題だ。言ってみろ。お前が学んだ歴史には、このことが成功したと記憶しているか?どうした?すでにオレに手紙を差し出したから、すっきりしているのか?」と、大院君。ジンヒョクは民衆からは支持されるという。大院君はそのことが知りたかったのだ。けれど、時期が違う。そんなジンヒョクからの忠告にも、「お前が心配することではない。時期が違っていても結果が成功ならそれでいい」と、強行しようとする大院君。
ジンヒョクは「急げば失敗することもあります」と、再度忠告する。大院君は「純真な奴め。時間はこちらの見方ではないんだ。このままグズグズしていると左議政(チャウィジョン)が仕掛けてくる。先手を打たなければならないんだ!」と、声を荒げる。ジンヒョクは「ボクとした約束を覚えていますか?」と、天主教のことを持ち出す。大院君がどうしてそこにこだわるのかと聞くと、ジンヒョクは「守るべき人がいるからです」と、答える。
「府大夫人(プデブイン:부대부인)マニム!」 おどろいた声のヨンネ。大院君の妻・閔氏(ミンシ:민씨)がやってきたのだが、王の生母が町外れの私邸に来るなんてありえないことだった。「元気か?どうして教堂に来ないのか?」と聞く府大夫人。彼女も天主教徒だ。ヨンネは内医院の仕事があるからだと答える。そう聞いていたので、頼みごとがあってやってきたのだ。ヨンネの母が出てくる。府大夫人が直接やって来たことで、ヨンネの医術のレベルが高いことを誉に思う。
府大夫人についていった先では、西洋人のが患っている。1861年にやって来たフランス人宣教師リーデルだ。教堂が危険な状態のため、どうすることもできないでいたのだ。ヨンネは活人署(ファリンソ)へ行き薬を調達してくるという。
キョンタクは盗んだ手紙を読んでいる。「ハウンが大院君になってすぐ書院撤廃を行う。儒生たちは抵抗するも、民衆の支持を得て成功する」と書いてあるのを読み、キョンタクは「医員ともあろうものが予言とは・・・」と、この時点ではさほど気に止めていない。
ヨンネが活人署(ファリンソ)に着くとジンヒョクがいた。事情を説明し神父の症状は、病原体による全身症状を起こす敗血症のようだというヨンネ。ジンヒョクとともに戻り、ペニシリンを注射しようとするも「フランスでもそんな薬を見たことない。そして、朝鮮の医員が作る薬は信じられない。清国へ行く。それまで我慢できる」と、拒否するリーデル。
このままでは死ぬといっても聞かないリーデルに、ジンヒョクはヨンネに説得を頼む。同じ天主教徒だからだ。神の名のもとに説得を試み、なんとかペニシリンをうつことができた。「朝鮮で女性医員を初めて見ました」と、リーデル。ヨンネは今後もリーデルの治療に当たるというが、ジンヒョクは自分がすると言う。「教堂に近づくな」とジンヒョクに言われたことを肝に銘じるヨンネ。
大院君はついに懐の刀を抜く。「恥ずかしい事態を骨を削る思いで主上殿下に申し上げます」と、啖呵を切って言ったことは、儒者にとっては青天の霹靂とも言える書院撤廃(ソウォンチョルペ:서원철폐)だ。朝鮮八道に作られた書院が700もあり、これらのほとんどは地方の儒生たちが勝手に作った社交場にすぎない。それゆえ、民衆を圧迫する書院を撤廃するという趣旨のものだ。
儒者の国である朝鮮では王も儒学の私塾である書院に対し奴婢を下賜したり免税措置を行ったりしていた歴史がある。けれども、この建前は、地方の儒者の特権を助長させ、国家体制や財政に著しい弊害をもたらしていたのだ。大院君は「孔子が再び生まれ現状を見ても、決して許すことはないだろう。書院は盗賊の巣窟だではないか。」と、続ける。
ここまで苛烈な施策を断行するとは夢にも思わなかった安東金氏は大反対する。儒学は国の根幹をなす学問だという建前からだ。けれど、大院君やイ教理は国家の根幹が崩れ病魔に蝕まれている現状において、孔子がどれほどのものかと反論する。そして、民衆のために断行すると。
テギュンは「儒生たちは民衆ではないのか?」と反論するも、ヨンヒは「民衆ではなく盗賊でしょう。宮廷内に大盗賊がいるので、小さい盗賊には目をつぶれということですか?」と痛いところを突く。儒生たちの反発をどうするのかと聞かれ、大院君は「死んでいる孔子より生きている大院君のほうが怖いことを知るだろう」と答える。
大院君のこの施策は民衆から圧倒的な支持を得る。「天主教についてはどうなるのだろうか?」と、危惧を抱くジンヒョク。儒生は門前で談判するも、チュパルがうまい具合に民衆を扇動して主導権を得ると、最後まで抵抗するものを捕縛する。安東金氏は全く打つ手なしだ。支持基盤が崩壊寸前だ。打開策はキョンタクの手にかかっている。状況を反転させるための何かをつかもうとしている。
リーデルは快方に向かっている。けれど「助かっても嬉しくない。朝鮮は希望のない国だ。我々の信仰をこのまま弾圧すれば、大きな災いが訪れるだろう」と、天主教へ弾圧が激しい状況を憂う。ジンヒョクは宣教師の名を改めて聞く。1866年に江華島がフランスから攻撃を受けた丙寅洋擾(ピョンインヤンヨ:병인양요)の引き金となった人物だ。リーデルはジンヒョクにどこから来たのかと尋ねる。医学レベルも佇まいも明らかに朝鮮の人には見えないからだ。
ジンヒョクは伝えたいことがあるが、それは歴史に関わることだ。その都度強烈な頭痛が襲い、伝えることができない。
キョンタクが内医院(ネイウォン)にやってくる。チンピラの類だったハウンが大院君となり、ジンヒョクは高度な医術を使う。そして、妙な予言も。すべてはジンヒョクがやったことだと睨む。キョンタクは振り出しにもどり、ジンヒョクの正体を暴こうとしているのだ。ジンヒョクは「ただの医員だ。大院君の友でヨンネに医術を教える平凡なだけの医員だ」と、答える。そんな言葉ではキョンタクは納得しない。さらなる野望がなかったのかと問い、必ず正体を暴くと言い去っていく。
ジンヒョクはヨンネに自分のことを話したのかと聞く。もちろんそんなことはしていない。次に気になるのはチュノンだ。けれど、チュノンも当然ながら話してない。伝えるべきことがあるジンヒョク。けれど頭の中の腫瘍はそれを許さない。倒れるジンヒョク。
教堂には府大夫人(プデブイン)にリーデル、信徒たちがいる。そこにヨンネがやってくる。リーデルは清に発とうとしている。もう一度注射をする必要が有るため、活人署(ファリンソ)へ一緒に行こうとヨンネ。ヨンネとリーデルが教堂を出た瞬間、手入れが入り府大夫人(プデブイン)達が捕まってしまう。
兵曹(ピョンジョ)には左議政(チャウィジョン)の部下が多くいるため、うかつに府大夫人を開放することができない。けれども、このままでは府大夫人が天主教徒であることが公然化され、推し進めたい施策が執行できないばかりではなく、政権さえも危うくなる。大院君は名分はないまま自らの名のもとに、捕縛された天主教徒を開放してしまう。
ジンヒョクはミナの夢をみる。今まで見たことのない、とても不吉で生々しい夢だ。チュノンは「恋心が深いからだと」言う。
キョンタクの密告により、大院君の行動が左議政(チャウィジョン)にバレてしまう。左議政は軍を動かすことより、朝廷で問題にすることを選択する。大院君の夫人が「天守教徒だと民衆に知れればどうなることか」と、笑みを浮べている。民意はそれほど怖いものだ。大院君だけでなく、王座さえも危うくなると踏んでいる左議政。
便殿で安東金氏による大院君の弾劾が始まる。天主教徒は罪人だという主張だ。「大院君が天守教徒の罪人を開放したと聞きました。なぜか?それはもしかして、大院君の夫人が天守教徒だからかと、私は気になっているのです」と、左議政。そして、すでにこのことがウワサになっている。嫌疑をかけられた以上大院君は天守教徒を弾圧せざるを得ない。このままでは民衆からの支持を失ってしまう。支持を失えば権力を失う。ヨンヒは大院君に決断を求める。
ホ医員から事の次第を聞いたジンヒョクは弾圧を阻止すべく大院君に会いに行く。「ボクと約束したじゃないですか!絶対にいけません。あなたがしないといえば防げるのです」と、ジンヒョク。けれども大院君は「政治はそんなに簡単ではない。オレが天主教を擁護したとする。夫人のせいだ。西洋人と結託しているのだと、他方から責めれれることは火を見るより明らかだ。結局しかたのないことだ。」と言う。
「それで、権力のために人々を犠牲にするというのですか?」と、ジンヒョク。「左議政(チャウィジョン)が黙っていると思うのか?」と、大院君。「左議政(チャウィジョン)がそうするというのならさせればいい。あなたの手でする必要はないではないですか!」と、ジンヒョク。「どうせ犠牲になるというのなら、オレの手でしてはいけないという理由はないではないか!」と、大院君。
「お嬢さんも危険なんです。そう、お嬢さんも教徒です。お願いです。お嬢さんに何かあったら・・・。わかりません、なんだかわかりませんが、深刻な問題が起きそうなのです。」と、ジンヒョク。「残念だが、ここで左議政(チャウィジョン)に国を渡すことはできない。オレはやはり、朝鮮のために辛い決断を下すのだ。」と、大院君。「嘘をつかないでください。すべての政治家はそう言います。国のため民衆のため。けれど結局はその座のためでしょう。違いますか?」と、ジンヒョク。
「オレを信じられないというのか?」と大院君。「あなたが守ろうとする、その権力が信じられないんです!」と、ジンヒョク。大院君は机をたたき立ち上がる。「あなたが後世でどんな評価を受けるか気になるでしょう。この迫害が、あなたの1つ目の失策です。そして、2つ目3つ目。そしてあなたがこの国をどのようにしてしまうのかわかりますか?」と、ジンヒョク。
「黙れ!オレの歴史は、お前が学んだのと違うはずだ!」と、大院君。「いいえ、たった今わかりました。私が学んだ歴史そのままに、あなたが変わっていっているのです。」と、そう言って立ち去るジンヒョク。
大院君は手紙を見ようとするも、すでにない。
大院君は便殿に行く。大院君は「国法で禁ずる天主教を信じているといっても、彼らはみな王の子供であり民衆です。子供が過ちを犯した時、ムチで足を打ちます。わたしは皆の父として足打ちを致します」と言い、国法に背くものはすべて捕縛し、朝鮮版五人組の五家作統法(オガジャクトンボプ:오가작통법)により連帯責任を追わせる。
ヨンネとリーデルを助けようとするジンヒョク。けれど頭痛で動けない。結局二人は捕まってしまう。ミナの心拍が止まる。
第19話に続く。
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