Dr.JIN(ドクター・ジン)第17話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)前半
2017/12/08
Dr.JIN(ドクター・ジン:닥터 진:JIN-仁- 韓国版)の第17話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)前半です。
頭痛が悪化するジンヒョクはヨンネの前で気絶する。
妓房ではハウンとチュノン、チュパルが酒を飲んでいる。二人はハウンに命福(ミョンボク)が王になりハウンが王の父になることを祝っている。
「全てはお前たちのおかげだ。夢がかなった」と礼を言うハウン。チュノンは自分の夢もかなったと言っている。以前ハウンに「朝鮮一の男になってくれ」と言い、それが達成されるからだ。
チュパルも「ハウン様がこんなに出世するとは思わなかった」と、昔博打を打ったりして落ちぶれた様子だったことを揶揄する。そこにハウンの鋭い眼光が。「これまで世話になったお返しをどうするべきか」とハウン。もちろん、「世話になった」とは嫌な目に合わされたという意味で言っている。
ビビるチュパルは「昔のことは忘れて・・・」というが、ハウンは「それはできん!明日の朝から直ちに・・・宮廷に入り仕事を手伝ってくれ。」と、当時の軍の中核組織・訓練都監(フルリョントガム:훈련도감)の正4品把總(パチョン:파총)に破格的に任命する。チュパルはあまりの嬉しさに興奮して「死んで霊になっても忠誠を誓う」と、礼を言う。
「チュノン、お前はどうする。妾にでもなるか?」と、ハウン。「心までは従わなくても良いのでしょう?」と、ウィットに飛んだ答えを返す。ハウンもまた「お前の心の主は他にいるということだな」と、これまた、乙な返答をする。
チュノンの想い人は臥せっている。意識は戻るも心配するヨンネ。ジンヒョクは「軽い頭痛だ。自分のことは自分がよくわかっている。大したことじゃない」と言う。ヨンネは「人をこんなに驚かしておいて。私は、もし永遠に起きなかったらどうしようと、悪い事を考えて・・・」と、涙する。ジンヒョクは「お嬢さん、ボクはここにいるよ。どこにも行かない」と、答える。
「ジン医員、いつかは戻るのですか?必ずそうするほかないと?」と、ヨンネ。「ぼくが選択できることじゃないから。」と、ジンヒョク。「選択できたとしても、戻るということですか?」と、ヨンネ。「はい、そうです」と、ジンヒョク。期待した答えが帰ってこず、落胆するヨンネ。冷水を取りに行くと席を立つ。
ハウンは妓房でヨンヒに会う。左議政(チャウィジョン)の動向を聞くも、特に動きはない。脅しをかけ間者となっていたキム・ビョンオクについてはどうやら感づかれたようだ。捨てたほうがいいと助言するヨンヒ。そして、気に入るかどうかわからないが、キョンタクを仲間に加えようとも助言する。
安東金氏は策略を巡らしている。即位式に御寶(オボ:玉璽のこと)がなければ、新王の正当性は担保できないとのテギュンの案に乗っかるビョンオクと御医。けれども、キョンタクは反対意見を唱える。大妃殿から玉璽を盗んでこないといけないため、万が一のことがあった場合には大変なことになるという危惧からだ。キョンタクは「捲土重来をはかり、機会を伺っては?」と言う。
テギュンは相変わらず、「謀反の首謀者の妹と婚礼をしようとした奴」と、キョンタクを罵り、「本当に家門のために言っているのか、大いに疑いを持ちます」という。「そう疑うなら、直接確認してみなくてはな。どうだ、お前が今夜直接大妃殿へ行き、玉璽を盗んでこい」と、左議政(チャウィジョン)はキョンタクに命ずる。テギュンは「信じられるものに任せるべき」と言うも、キョンタクは「そうします、父上」と、自分がやると言う。
テギュンは納得がいかず、「どうしてこのような重要な任務をあんな奴に任せるのですか?しかも呼父呼兄(ホブホヒョン:호부호형)まで許して嫡統性まで!」と、憤っている。左議政(チャウィジョン)は「テギュン、家もなく飢えた犬に肉の塊を投げてみろ。どうなる?一生しっぽをふるだろう。虎に出くわしても、全身で主人の身を守る犬もいるというではないか。役に立つやつだ。また、もしも事をしそんじても嫡統のお前よりは・・・。そうであろう。」と、冷徹な意見を述べる。それを少し離れたところでキョンタクは聞いている。
キョンタクはやけ酒を飲む。そこにヨンヒがあらわれ仲間に引き入れようとする。キョンタクが「これから、お前が夢見る朝鮮を作るというのか?」と聞くとヨンヒは「いや、俺一人の力では不可能だ。お前と一緒にやれば可能にできるだろう。庶出も南人(ナミン:남인)もない朝鮮。望まないのか?お前とはこれ以上剣を交えたくないんだ、キョンタク」と、訴え、左議政(チャウィジョン)を信じるなとも言う。けれども、キョンタクは、ヨンヒのことをすでに失った人といい、「あの方だけだ」と左議政(チャウィジョン)に従う意思を表す。そして「立身出世の祝い」だと、酒代を投げ立ち去る。
妓房でチュノンとジンヒョク。チュノンは歴史が元通りになっていて、現代に戻る日もそう遠くないと言っている。けれど、ジンヒョクは浮かない様子だ。「どうしたのですか?」と聞くチュノンにジンヒョクは「まだ、することがたくさんあります。」と、答えるジンヒョク。チュノンは「お嬢さんに関することですか?未練をお捨てください。この世界も、ここで出会った縁も」と言う。「それで、本当に二人はなんの関係もないのですか?ヨンネお嬢さんと未来に残しているあの人とです。」と、ジンヒョク。チュノンは何の関係もないという意味を込めてジンヒョクを呼ぶ。
命福(ミョンボク)の即位が明日に迫っている。ジンヒョクは歴史が元通りになり「結局戻るのか?」と、思う。
キョンタクは大妃殿に忍び込み、玉璽を盗む。
命福(ミョンボク)の即位式。盗まれたはずの玉璽は箱のなかに。盗まれたものは偽物だった。安東金氏は心のなかで地団駄を踏んでいる。王への礼である鞠躬四拝(クックンサベ:국궁사배)と千歳(チョンセ)を連呼する山呼(サンホ:산호)を行い、無事に終わる。1863年のことだ。命福はのちに第26代高宗(コジョン:고종:在位1863-1907)と呼ばれる王となり、ハウンは興宣大院君(フンソンデウォングン:흥선대원군)となる。
ヨンヒが官服を着て家に戻ってくる。「私は今、幽霊でも見ているの?」とヨンネの母。「子供の顔を忘れたのですか?」と涙を流すヨンヒ。夢か現かわからない様子の母。官服姿にも訝しんでいる。そんな母にヨンヒは「お腹が空いています。ごはんを」と、母が一番喜ぶ甘え方で接する。
王が幼いため大妃による代理政治・垂簾聴政(スリョムチョンジョン:수렴청정)が行われる。けれど、実際にハウンの時代だ。喪家の犬(サンガッチベ ケ:상갓집의 개)と言われていたハウンが朝鮮を動かす時がやってきた。「ジン医員、全てお前のおかげだ」と、ハウン。ジンヒョクは自分がいなくてもそうなったというが、ハウンは共に作った歴史だという。そして、その昔「大院君」と呼ばれた時のことを思い返し、ジンヒョクを指名手配の際の褒美の額で「百両男」と、不名誉な昔のあだ名で呼ぶ。
「これからが重要です。大変なことがたくさんです。」と、ジンヒョク。「お前が私のソバにいるのに何が心配なのか。国の行く末はお前の頭の中にあるではないか。その知識、オレと国のために」と、ハウン。けれど、ジンヒョクはこれ以上手伝えない、自分はただの医師だと言い、ハウン自らの手で朝鮮を導くことを促す。
ハウンはキョンタクに会う。キョンタクは大妃殿から盗んだ玉璽をすり替えヨンヒに渡していたのだ。新しい朝鮮を夢見て。キョンタクは、ハウンのためではなく、竹馬の友のヨンヒのためでもなく、新しい朝鮮がどんなものか気になるからだという。
ハウンは玉座側から大殿を見渡し「ここを見ろ三政丞(サムジョンスン: 삼정승)や官吏が国の政治を行うところだ。あいつらがお前より高貴だと思うか?」と言う。キョンタクは「良い血筋が良い身分になるのでしょう」と言う。ハウンは「では、庶出として大殿を見るのはどうだ?オレが作る朝鮮は、それが可能な国だ」と、夢を語る。
未来に帰る時が近づいているキョンタクは、ヨンネをスパルタ式にしごく。豚肉を使ったメスさばきの練習の際も、失敗して「ゴメン」というヨンネに「ぼくにゴメンといってもダメでしょ。患者が死ぬんだ。患者を救う気があるのか?ぼくの言うことを聞いてるのか?」と、冷たく接する。一息つ入れるため外に出たヨンネはキョンタクに会う。「朝鮮で一番の医員になってくれ。そうすればあなたを多く惜しまずに済むから」と言われ、奮起するヨンネ。
後半に続く
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