Dr.JIN第15話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)
2017/12/08
Dr.JIN(ドクター ジン:닥터 진:JIN-仁- 韓国版)の第15話レビュー&あらすじ(ネタバレ有り)です。
ミナの夢を見て、キョンタクとの婚礼の日に姿を消したヨンネ。そして、ヨンネを探すジンヒョク。
キョンタクは「すぐに探せ!手術を受けなければ死ぬというのなら。このままにはできない」と、ジンヒョクの胸ぐらをつかむ。乳がんを隠して婚礼をあげようとしたヨンネを、探させようとする。ジンヒョクも同じ意見だ。
妓房にやって来たヨンネはチュノンと対峙し「夢だけど、夢ではなかった。血を流して死んでいく瞬間まで、私はジン医員の手を離したくなかった。彼のもとから離れることができなかった。」と、ミナの夢とシンクロしていた時のことを語る。
チュノンは「それで?それでどうするのですか?お嬢さんはこの世界の人で、ジン医員は他の世界に住んでいるのです。どうにか出来ると思っているのですか?他の世界でならそうでしょう。二人を守ろうとして言っているのです。どちらにしろ、なさりたいようにできないのならば、いっそ知らない方がより良いのですから。 真実はそれを耐えられることができる者にだけ価値があることですから。ジン医員が知ることになった暁には、全てのものを取り戻すことができなくなるのです。 そうなるとジン医員は永遠に帰ることはできないのです。そうお望みですか?」と、ヨンネを説得する。
ヨンネは涙を流しながら「わかりません。私が何をどうすればいいのかわからない。」という。そんなヨンネにチュノンは「私もわかります。恋心を隠して眺めなければならないことがどれくらい苦痛なことか・・・けれど、隠さなければならない心です。 そうしなければなりません。」と答える。
ヨンネは「わからない。どうして私がこんな経験することになったのか、ジン医員もまた、どうしてこんな経験しているのか」という。チュノンは「宇宙万物・森羅万象には『どうして』ということはありません。そこに住んでいる人々の生命は謎でしょう」という。そして部屋を出ようとするヨンネにチュノンは、再度自分の言ったことを肝に銘じ、ジン医員には夢のことを言ってはならないと念を押す。そしてヨンネに監視をつける。●解説:彼女は謎めいた人なので、言葉自体哲学的で難しいです●
ジンヒョクは街中ヨンネを探し歩く。キョンタクも部下を使ってヨンネを探す。ヨンネは神父のところにかくまってもらうことに。
左議政(チャウィジョン)は怒り心頭でヨンネと母を官奴婢にするために人を遣わそうとする。キョンタクは婚礼が中止になったのは病のせいで、手術さえすれば治ると弁明している。左議政は「家門のために嫡子テギュンまで切り捨てたのに」と憤っている。もう猶予はない。
宗簿寺(チョンブシ:종부시)が管理していた王族の族譜・璿源錄(ソヌォンノク:선원록)をハウン達王族が直接編纂するということを聞きつけた安東金氏(アンドンキムシ)は一抹の不安を覚える。
ハウンは宗親(チョンチン:王族のこと)たちを集め、璿源錄にそれぞれの名前を書き込ませる。そして「璿源錄はなんですか?王室の血脈を表しているものです。そしてまた、この中には次の王を継承する人のなが書かれているのです。ですので、我々自らが王室の血統を誇りに、倒れ行く王室を建てなおさなければならないのです。そして、我々王室の力を見せる時が来たのです。」という。
イ・ギョリもそれに呼応して璿源錄(ソヌォンノク)は大きな力になるという。ハウンはさらに「左議政(チャウィジョン)を打倒しよう。こちらには王と大妃がついている。ついに王室と宗親の力で外戚を封じる時が来た」と、奸臣であり堕落した朝鮮を創った元凶の左議政を打つと公言する。
ハウンは闇夜で襲われ刃を突きつけられる。「私がもし左議政の刺客だったらどうする?」と、現れたのは死んだはずのヨンヒだった。すべてを失ったヨンヒは、自分の思い描く朝鮮とは違っていても、ハウンの意思が自分の進む道だと、ハウンに協力することに。そして、ヨンネと母を守るために、生きていることを知らせずにいてくれという。
ヨンネの容態が悪化してきている。分泌物が出てきているのだ。
左議政(チャウィジョン)が参内する。そこに待っていたのは「官職を斡旋している」「すぐに官職を剥奪しろ」「自ら都落ちするべき」など、宗親(チョンチン)からの数百もの弾劾上訴だった。そして宗親たちは門前で弾劾訴を行なっている。実はこれはハウンが考えた一種の陽動作戦だった。
ジンヒョクはチュノンを尋ねる。チュノンは私が恨めしいのかと聞き、ジンヒョクはそうだと答える。ジンヒョクはヨンネは乳がんなんだと強くいう。けれども、チュノンの答えは変わらない。「それがお嬢さんの運命なのです。また救うというのですか?そうしたら生きているはずの者が死んでしまうのです。どうして私の心がわからないのですか?すべてはあなたのためなのです。すでにすべてのことはもとへ戻っています。これ以上お嬢さんを探さないでください。」と、チュノン。けれども、ジンヒョクは手術を行うと、チュノンの手を振り払って去っていった。
天守教弾圧のためにヨンネの隠れ家に兵がきている。幸い見つからなかったが、子供が頭に裂傷を負う。●老人に令監(ヨンガム:영감)と言ってましたが従二品と正三品の堂上官の呼称を朝鮮時代に兵が使うとは思えないのですが・・・。現代の言葉でセリフを作っているような・・・●
都城外にいるため医員を呼べない。ヨンネは自分で傷を縫うことに。以前ジンヒョクに教えてもらった緑茶のカロチンで消毒を行い、手術は無事成功した。神父から「医員ですか?」ときかれ、「ある人から教わったのです」と答える。
ヨンネは医療への夢を思い出す。ジンヒョクがやってくる。「誰に習ったのか・・・うまくいっています。初めて患者を治療した時の気持ちは、言葉で表現できないでしょ。 うれしくて感激して、そしてありがたくて。今度はお嬢さんが治療受ける番です。 知っています。ボクのためであることは。けれど、ボクのためにお嬢さんを死なせるわけにはいかないんです。」と、ジンヒョク。
このまま死ぬのが運命だというヨンネに、「それなら、お嬢さんが医者になるのも運命です」というジンヒョク。「ジン医員は戻らなければならない人です。」と、ヨンネ。「わかってる。わかってるんだ!けれど、今ボクの目の前にいるのはあなたで、あなたは死のうとしている。あなたを救うまで、ボクは絶対戻りません。」と、強い口調で言うジンヒョク。外ではチュノンの送った妓女がその様子を見ていた。
これでまた、運命の歯車が狂い始めるのか?
集団訴を行なっている宗親(チョンチン)たち。左議政(チャウィジョン)は軍による制圧を行うことに決め、キョンタクが陣頭指揮を取る。そこに、安東金氏を名乗るチュパル一味がやってきて、「天下のゴミ」と言い宗親たちに暴力を振るう。罪を安東金氏になすりつけ、軍による被害も出さないというヨンヒの提案だった。これにより儒生たちも大挙して弾劾を行い、ますます左議政に不利な状況となる。そして左議政は王から呼び出しを受ける。
呼び出された先には趙大妃もいる。全て捕まえるという左議政に哲宗(チョルジョン)は「牢がそんなにあるのか?」と聞く。すると大妃が「数百人を捕まえるより一人のほうがいい」と提案する。「その一人とはだれですか?左相(チャサン:左議政のこと)ですか?それはダメでしょう。自分からならともかく私には・・・」と、哲宗。大妃は「左相にも考えがあることでしょう」と、見事なチームワークで左議政を追い詰める。
ヨンネの手術を行おうとしている。ヨンネが「ほんとうに後悔しませんか?」と聞くと、ジンヒョクは「生かすことができなければ後悔するでしょう。あなたを生かすことができなければ」と、答える。「もし。もしも・・・」夢のことを一瞬言おうとしたヨンネ。けれども、チュノンの忠告を思い出しためらう。「ありがとう。見つけてくれて」そう言う事しかできない。ジンヒョクもチュノンの「誰かを救えば誰かが死ぬ」という言葉を思い出す。
麻酔をしたヨンネは完全に効いてないのか手が動く。ジンヒョクは追加の麻酔を取りに行く。そのときヨンネが「また会うはずだわ、私達」と、ミナと同じ言葉を発する。けれど、ジンヒョクはその場にはおらず、ホ医員に「また・・・」と言っていたと聞いても、麻酔の際の混乱だといって流してしまう。キョンタクもやってくる。「たのむ、必ず助けてくれ」と、懇願する。「助けます。今度は必ず助けます。」と、ジンヒョク。
皮膚も一緒に切除するジンヒョク。けれど、ミナの手術を行った時に起きた頭痛が、またしてもジンヒョクを苦しめる。「戻らなければ」という声も聞こえてくる。急に出血するヨンネ。このまま出血が多くなると危険な状態になるが、鉗子を持つ手が定まらないし、出血量が多く血管を探すこともできない。
ホ医員は「私も医員だ。お前もヨンネも同じ患者だ。お前に習った医術ではないか。私を一度だけでも信じろ。」と、医員としての矜持を持ってジンヒョクに意見する。そして無事に手術をやり遂げた。
ハウンたちはうまく左議政(チャウィジョン)を陥れることができ、ツメに取り掛かろうとしている。チュパルが調べあげた左議政が受け取った賄賂が書いてある紙を見るハウン。今夜にも息の根を止める算段だ。
御医はハウンを追い詰めるために左議政に策略を提案している。ハウンを追い詰めるにはジンヒョクを利用するのが手だ。ジンヒョクとヨンネの関係が怪しいと見る御医は、「剣より怖いのは恋人というではありませんか」と、キョンタクの愛情を利用しようとしているのだ。
ヨンネが目覚める。ジンヒョクは安堵する。ミナが目覚めることがなかったために、またそのようなことが起きてはと、心配していたのだ。ヨンネは「ジン医員の間違いではありません。気を落とさないでください。彼女もわかっています。」という。
ジンヒョクは「ここに来た理由がきっとあるはずだと言ったでしょう。手術中にそんな考えが頭ををよぎりました。ぼくがどうしてここに来たのか。どうして突然やってきて、あの人に似たお嬢さんに出会ったのか。もしかしたら、あの人の代わりにお嬢さんを生かせとの警告なのか・・・」という。そして、ヨンネの母が心配しているだろうと、報告に行く。
ヨンネの母が連行されている。ヨンヒが晋州(チンジュ)の民乱を率いてたことが発覚し、謀反の連座で捕縛されたのだ。もちろん左議政(チャウィジョン)の差金だ。このままでは官奴婢となる。ジンヒョクはハウンに助けを求める。
キョンタクがヨンネを尋ねる。詫びる言葉も見つからないとのヨンネに、無事だったので許すというキョンタク。そして、婚礼を再び挙げる許可を得るために左議政のところに行き怒りを解こうという。病のことは治れば問題ないと。けれどヨンネはすでにそのつもりはない。
ヨンネは「それは違います。運命だと思うのです。そうして従うようにと?けれど、あなたと私がたとえ結ばれる運命だとしても、このまま従うことはできません。」という。キョンタクは「やめてくれ!オレは恋心まで望むとは言っていない。変わってなどいない。婚礼は予定通りおこなわれるだろう。」と、声を荒げる。そして部下を呼び、ヨンネを連れだそうとする。
「行く事はできませんキョンタク様。ほんとうに私の心を知らないのですか?ご存知ではありませんか。私の心のなかには、ほかの人がいます」と、ヨンネ。そこにジンヒョクが戻ってくる。「まだ患者なのにどこに連れていくのですか?」という。
怒り心頭のキョンタクはジンヒョクに向かって太刀を抜く。とっさにジンヒョクをかばうヨンネ。どけと言われても拒否し「いっそ私を殺してください。あなたに罪を犯したのは私です。私こそ死んで当然なのです。だから、私をお切りください。」と、涙ながらに訴える。
「死ぬのが望みなら、オレはそうしよう」と、キョンタク。ジンヒョクは素手で太刀を掴み「生かしたくても生かすことが出来ない人がいます。だから、約束しましたよね。どんなことがあっても救うと。殺そうとするのなら殺してください。私はまた救いますから。それが私がここにいる理由ですから。そして、あなたがそのように生かしたかった人ですから。」という。
キョンタクは涙とともに乾いた笑い声を発し「狂ってる。お前たちもオレも全部狂ってるんだ。オレは永遠にあなたを待っていれば俺のところに来ると思っていた。このつまらない待つということ・・・これで終わりだ。永遠に。」という。絶望とともに去っていった。
ヨンヒはハウンに家族の救済を請い、その代わりに命をかけた忠誠を誓う。興宣君(フンソングン:ハウンのこと)は脅しのネタを左議政(チャウィジョン)に見せ、王と大妃にも見せ、儒生たちにも知らせるつもりだという。けれど、門前の宗親(チョンチン)たちを退かせ、官職も保証し、テギュンの流刑も解除するという。左議政は代わりにどうすればよいか尋ねるも、ハウンに知っているだろうと言われ、ヨンヒの家族の無事を確約する。ハウンは欲しい答えを得たので、賄賂の一覧が書いてある紙を燃やした。
御医と左議政。御医は自分の提案どおりに事が運び、ほくそ笑んでいる。けれどこれで終わりではない。左議政は自分に恥辱を与えたハウンを見逃しはしないのだ。
ヨンネが家に戻る。母も無事に戻っている。「どうして言わなかったの?母より先に行こうとしたのか?」と、誤った決断だったことを咎める。ヨンネは兄のことを言えなかったことも母に謝る。母は「誇りに思う」と、庶民のために散っていった息子に賛辞をあたえた。そして、息子も娘も自分が歩むべき道を見つけたことを褒めた。
キョンタクが家に帰ると入ることを許されない。官職を奪った上に家から出ていけという左議政(チャウィジョン)の指示があったのだ。キョンタクは銃を抜き強引に入る。左議政(チャウィジョン)は鉢植えの手入れをしながら「その銃で私を撃つのか?」と余裕綽々だ。涙を浮かべ「どうすれば良いですか」と、問うキョンタク。
ハウンの護衛を頼んでいたのにそれを怠ったチュパル。ヨンヒは嫌な予感がすると、道を急ぐ。ハウンは左議政宅からの帰りの夜道を一人で歩いている。キョンタクがハウンに狙いを定める。そこにジンヒョクがやってきて、ヨンネの家族のことで礼を言う。キョンタクは一瞬ジンヒョクに狙いを定めたが、ハウンに定めなおし引き金を引く。命中する。●おそらく死なないでしょう。偽装工作かな?●
第16話に続く
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